たりぃさんの山旅

山旅を愛するたりぃさんが超軽量の道具とデジタルガジェットを使って奥深い山域を旅します

人生初のキャンプ登山を奥多摩小屋キャンプ場で~石尾根経由で三峰神社へ

昨年2018年のゴールデンウィークに、人生初のキャンプ登山に行った時の事を振り返ったものです。

https://www.instagram.com/p/BiNXCIVnfeM/

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山でキャンプ?

山形に生まれた時からアウトドアのような環境で育ったおかげで、キャンプと登山は、もう数え切れないほど行っている。加えてバイクツーリング、自転車ツーリングも長い間趣味だったから、軽量装備にもこだわりが強い。

でもまてよ、「キャンプ登山」となると実は一度も行ったことがない。なぜか?それは生まれ育った山形の山々は、避難小屋泊か営業小屋泊が一般的で、山でのキャンプ場がそもそも少ないから、小屋にしか泊まったことがなかった。だから山岳テントも買ったことがなかった。 

ファストパックへの憧れ

そんな中、マラソンから波及してトレイルランニングにハマってみると、だんだんとUltra Light(UL)というものに興味を覚えるようになった。そもそもトレイルランニングの装備はULであり、その装備の延長線上にUL登山、ファストパック登山と呼ばれる超軽量装備登山という世界が存在していた。

そもそもランニングの延長で東京マラソンにたまたま受かってフルマラソンを走ってみたら、走ること自体の身体への好影響に感激し、ランニング雑誌を見ていたら、「走るならトレイルが良いな」と気軽に考えて走ってみたら、登山の魅力とランニングの魅力をいっぺんに楽しめるトレイルランニングに一瞬ではまってしまった。そして練習時にバーナーを持ってカップラーメンをつくったりしてUL装備による山行の面白さを知ったらいてもたってもいられなくなり、気が付いたらUltimateDirectionのFastPask30を購入していた。当時このULという世界はよくわからない世界だったけど、面白いものだという事だけは直感で分かっていた。

 そうだバイクツーリングと同じじゃないか

今持っているアウトドア道具を改めて見てみた。それはほとんどが10代の中頃にバイクツーリングをするときにそろえた道具で、もう20年以上も使っていた。 しかしながら、当時流行っていたレーサーレプリカバイクの後部座席とタンクの上に括り付けるだけの道具に絞る必要があったから、テントはアルミでできたCAPTAIN STAG製の当時の最軽量モデルだった。バーナーはPRIMSの最も小さいモデル、コッヘルはEVERNEWのチタンコッヘル900ml。実は僕の装備はすでにULだった事に気が付いた。やはりそうか、そうだったんだ。ULはすでに僕のライフワークであったのだ。

重いキャンプ道具とサヨナラ

結婚してから、オートキャンプ場というところに子供を連れて行く事が増え、いわゆるファミリーキャンプ向けの道具を買いそろえた。コールマンの5人用テントとタープ、SNOWPEAKの焚火台、チェア、囲炉裏、コット、燻製機、BBQ台。子供が小さいときは全部を車に詰め込んで、思いっきりテント設営や料理、そして焚火を楽しんだ。でも今は子供も大きくなり、ほとんど焚火にしか注力しないしね、設営とか用意する時間があったら走りたいんだ。可能な限り少ない荷物で、可能な限り早くできる料理で、可能な限り早く設営できる道具が欲しいんだ。

収納場所を大量にとっていた事もあり、思い切って焚火道具以外のすべてを売却。これで心置きなくULテントや調理道具を購入できる! 置き場所も取らない!そもそもUL装備は背負うのが前提だから、そのまま災害時持ち出し袋の代わりになるのだ!

軽量装備に拘る

まずはテントです。ULに拘るからには、最軽量モデルと、最高にこだわった機能を持っているものを試してみるのが僕のやり方なので、まず最軽量のこちらを初めにチョイス。

ヘリテイジ(HERITAGE)トレイルシェルター

ヘリテイジ(HERITAGE)トレイルシェルター

  • 出版社/メーカー: ヘリテイジ
  • メディア: その他
 

これはトレランの国内最長レース、TJARで使用率が高い事で有名な、もっとも軽く、もっとも小さく、もっとも速く設営・撤収が可能なシェルターです。その緑色バージョンをゲットして今回使用してみました。わずか280g。軽量ペグ2本込み。ストック2本を内側にセットし、ペグを2本打ち付けるだけで自立する優れものです。しかしながら、透湿性のある素材ではない事や通気口がない事、シームテープもない事、そして見てわかるように完全なる1人用である事から荷物の置き場も極小で、テントの代わりとしては役に立ちそうにないのですが、最軽量を試して検証するという目的のために購入しました。

ファイントラック(finetrack) FAG0123 ツエルト2ロング MO(モス)

ファイントラック(finetrack) FAG0123 ツエルト2ロング MO(モス)

  • 出版社/メーカー: ファイントラック(finetrack)
  • メディア: その他

また、最高にこだわった機能を持っているモデルとしては、ファイントラックのツエルト2ロングの、同じく緑色バージョンをゲットしています。これは次回の息子とのキャンプ登山で使用しました。また、すでに書いた甲斐駒ヶ岳でも使いましたので、下記の記事も参考にしてみてください。これはシェルターの欠点を取り去ったテントの代わりにもなりえる優れものです!ファストパック用として強力にお勧めできます!

行き先は2回目の雲取山奥多摩小屋キャンプ場

雲取山には3年前にSTY90kmの練習のために一度来たのですが、その時、石尾根縦走路の途中にある、この開放的で目の前に富士山が見える素敵なキャンプ場に来てみたい!とずっと思っていたのに、なんと小屋の老朽化に伴い2019年3月で閉鎖するというニュースが飛び込んできました。もう、行かないと一生後悔するだろう。だから即決しました。2018年のGW初日に決行する。そう決めました。

ここの魅力は電車で行けること。JR奥多摩駅を出発して石尾根に取付き、縦走して5時間ほどで、雲取山手前の奥多摩小屋キャンプ場に到着です!

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見てください、この絶景。夕刻、テント場を全て回って一番いい場所から撮影しました。なだらかな奥多摩の稜線と積雪の富士山。だんだん紅色に染まる風景。一番いい場所にテントを張っていたカップルに声をかけてしばし歓談しながら時を待ち、紅色に染まってきたあたりからパチパチ撮影を開始。コーヒーやら肉野菜炒めやら頂きつついろんな話をしました。なんとなく共通点が多く気が合うカップルだなぁと思っていましたが、後日、僕が最初に入った会社に2人とも勤めている事が判明し、世の中の狭さを実感するとともに、山好きも多いなあと改めて思いました。

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この日は予想以上に気温が上がり、約22度。もう暑いのなんの。奥多摩小屋ではビールを購入できると聞いていたので、さっそく購入して飲み干します。いやー、まだ4月下旬なのに、2,000m近い山の中でキンキンに冷えたビールを飲んでいるなんて幸せ~。この後、地面に大の字になって昼寝。そのあと雲取山山頂に空身で往復。最高ですね~。

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夕食はUL的軽量装備のテストを兼ね、初のEVERNEW チタンアルコールストーブとSNOWPEAKチタンシュラカップでお湯を沸かし、アルファ米アマノフーズ 親子丼をつくりました!食器はジップロック スクリューロック 473mlにUltraLunchの保温ケースThe Podとスノーピークチタン先割れスプーン。いやあ、こんなに軽量装備で何も問題ないどころか、アルコールストーブの火力と静寂な音に感激したし、親子丼をかけるとアルファ米でも美味しく食べられる事がわかり、Ziplockが最強だという事を実感しました。Sea To Summitの重くて折りたたみと洗浄が面倒な食器ってなんでしたっけ。。山行にジップロックコスパ良く軽量なものはないですね。

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ストックシェルターですが、これは本当に楽に設営できましたが、一方で175cmの僕では中に入って座る事すらできず、このようにはみ出しています。ほんとに寝るだけ仕様でした。

頭と足もシェルターの壁に当たるし、荷物を置くことができるのは両手と頭の周辺ぐらいで、UL装備でもギリギリですね。靴は入らなかったのでビニール袋に入れて外に置いておきました。

まあ、寝られる事だけはわかりました。しかし、雨が降ったらかなりキツイですねぇ。あくまでエマージェンシー、レースでだけ使用をお勧めします。

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富士山の周りがどんどん紅色に染まります。

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美しい木々。木々は地球の化身、神々の化身。両手を広げて何かを語りかけているように見えませんか?
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稜線に日が沈んでいきます。今日もありがとう。また、明日会おう。

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翌朝、シェルターをさくっと畳み、朝焼けの稜線を快適に進み雲取山山頂へ。

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雲取山山頂手前からの絶景。このパノラマ感、東京都とは思えない、素晴らしい空気です。

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山頂の岩陰で、風をよけてアルコールバーナーでお湯を沸かし、お湯を入れて2分!UltraLunchのビバークレーション・トマトキック味!冷める前に食べられてすごくいい!スパイスは元から結構効いていますが、スパイス好きなので、一味唐辛子花椒コリアンダー、ガーリック粉末を投入して、辛口トマトキックに!頂きます!今度はオレガノも入れたらもっとガツンときそう!!

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雲取山を超えると、一気に風景が変わり、秩父路らしくなってきた。ここから先は初めてのルート。
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沢山の藻がついた倒木。風情があります。
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途中、がけっぷちが多く、絶景が広がる。修験道らしい風景を楽しめます。

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三峰神社奥宮は実にハードな修験道。その入り口の鳥居は実に渋い。
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奥宮への道は、実にハードで、朽ち果てた橋などを超えて、最後は階段さえもなくなり岩場を鎖を頼りに登り上げます!こんなの見たことないかも。
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奥宮からは信じられない絶壁が広がります。
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下りも怖いですが、登山者はかなりいました。落ちたりする人いそうなレベルだけど、まあ、途中で止まるかも。

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三峰神社にゴール!駐車場から見える山々の稜線は、先ほど超えてきた山々で、実に美しく良い眺めです。
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11時過ぎのバスに乗って帰宅しましたが、対向車線はご覧のように駐車場に入れない車が、1車線の道に3,000台ぐらいは止まっていました。人気あり過ぎて、駐車場が不足しているけど特に規制も案内もしていないし、ロープウェイも廃止しちゃったから致し方無いんでしょうけど、もう少し駐車場を増やしてもいいのではないかな。この後、毎月1日に配布する白い気守りの配布を辞めたそうです。

という事で、無事に西部秩父駅に到着して、新しくエキナカに出来た祭りの湯を堪能して帰宅しました。

2020/1/13追記:

今回紹介した軽量グッズは、フィッティングが重要になるので、実物を見ることも重要です。オンラインストアだとそのあたりが口コミに頼るしかないところが大きいですが、やはり定期的にお店には通いたいところですね。私は御徒町OD-BOXとお茶の水&池袋L-Breathが軽量ヲタクとしてはお気に入りです。L-Breathの品揃えの事前確認と店舗に在庫がないときの購入には、オンラインストアが使えます。値段は大体同じですね。

甲斐駒ケ岳キャンプ登山⑨黒戸尾根を下山します

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おはようございます。少し雲がある7月16日早朝の七丈小屋の第二キャンプ場からの眺めです。今日も実にすがすがしい雰囲気。暑すぎなくて良いですね。

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朝ごはん第一弾は、おなじみアマノフーズの中華粥!今回初めて食べるのでドキドキしながらお湯を注ぎます。ガスバーナーは静寂のキャンプ場にはうるさいので不向きで、最近はアルコールバーナーばかり使っていますが、やはりガスバーナーの火力と手軽さは素晴らしいですね。2人前以上作りお湯がたくさん欲しいときはガスが良いです。
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見た目はこの通り普通の粥ですが、そのうまさ、絶品すぎて言葉がありません。山の上という特別なスパイスを加味しても、これは味わい深く、中華街で食べる粥と何が違うのか僕には説明できません。鶏肉入りとほたて貝柱入りと、どちらもおいしいです。これはこまったなぁ。白米のアルファ米など、ますます出番がなくなる気がしてきました。なぜならこれはたった30秒で熱々を食べられちゃいますから。
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朝ごはん第二弾は、無印良品チキンラーメンに九州産味噌汁の具を入れ、だし油揚げと桜えびをトッピングした、スペシャル和風カップラーメンです!これが、今、マイブームで一番おいしいカップラーメン!これも熱湯を注ぎ、トッピングを載せている間に完成してしまいます!そして一味唐辛子をふりかけ、熱々を食べるだけ!!
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2日間活躍してくれたツェルトロングも、今日でおしまいです。実に快適で名残惜しいなぁ。テントと違い、ストックを外してクルクルっと丸めておしまい。まさにタープの収納と同じ手軽さです。これは荒天のビバーク時にもきっと役に立つに違いない。なお、まったく結露しませんでした。だから収納も楽チン。設置の速さではストックシェルターの方が上ですが、快適性を言ったら比較にならないほどこちらの方が上です。テント代わりならこちらがおススメ。
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朝、空の半分が何かやってきたかの如く雲で覆われていました。真ん中の隙間からUFOが出てくるような雰囲気でしたよ。上空だけ寒気が流れているのかな?
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朝のドリンクは、息子と一緒に飲めるカフェインレスの抹茶ラテです。これは、甘くて糖質補給になる上に、香りがよくテンションが上がる飲み物としても非常に良いです。色も緑茶のグリーンが綺麗ですね。
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さて、軽くなった荷物を縛り付けて、いざ黒戸尾根を下ります。僕はひげが伸び放題、息子は産毛程度ですね。30才も違うから仕方ないのですが、年の差を感じますね。少しテント場もガスってきました。
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下りの鎖場は正直、恐怖です。でも、2日前に来た道なので、ほとんど記憶しているから、どう行けば良いのか大体わかっていて、登りより気持ちは楽だった。代わりに、疲労している身体が言うことを聞かない。
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慎重にはしごを降ります。この、40度ぐらいのはしごが一番面倒でバランスを保ちにくいです。四つん這いが確実安全、腕で支えながら二足歩行でも行けるところがあります。技術レベルに合わせて選んでいいと思います。
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垂直はしごを真上から。垂直はしごを降りたところも、またはしごがある。一歩も踏み外せない。ただ、確実に行けば難易度は低め。はしごもしっかりしてます。
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垂直はしごからの眺めは最高です!(写真は登り時のものです)
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下っている最新のはしごの右横には、昔使っていたと思われる朽ち果てた木のはしごが打ち捨てられている。昔の修験者は、このような不安定なはしごで登っていたという事だ。すごい。
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唯一の登り返しの渓谷にかかるはしごの水平橋。これはこれですごく恐怖を覚える橋です。この後、晴れて徐々に暑くなり、足も痛くなり、走らずにゆっくり下りました。途中でたくさんの登山者とトレイルランナーとすれ違い、また、素早いおじさん登山者に追い抜かれました。かなり慣れている様子で、つづら折れを迷いなく踏み込んでいました。私は途中で追いかけるのをやめて慎重に行きました。ケガは良くないしね。息子は元気について行ってました。すごいな、成長したな。下りで僕の先を行くなんてね。その後もこんな斜度登ったかなあという程の急斜面で疲れました。いや、しかし、本当に暑い。水も無くなりそうだし、ぬるくて不味いからテンションも上がらない。ほんと、下りの方が辛かったです。
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懸命に下った先に待っていてくれた、ゴー!と音を立てて流れている尾白川。トレラン装備なので何も濡れて怖いものはありません。ザックを降ろしたらすぐにドボン!息子は少し驚いていましたが、僕がドボンしたら即付いてきました。この透き通った透明感、最高ですね!
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もうね、想像よりも冷たくて、結構悲鳴を上げざるを得ない状況。でもむっちゃ気持ちいいからどんどん中へ入っちゃう。水着を着て喜んでいる小さな子供達を尻目に、息子と2人で泳いで、流され、水を掛け合って、子供か!?という雄叫びをあげて楽しみました。ああ、最高。ここが最後というのが幸せすぎます、黒戸尾根、最高です!疲れた足も火照った身体もあっという間にアイシング完了です!
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尾白川の後は、駐車場に戻って瓶のコカ・コーラを堪能!これは間違いないやつです!なぜ、瓶だと缶より美味しいんでしょうね。わかりませんが美味しいのです。もう笑顔しかない状況。お疲れ様でした。

 

この後、混んでいたけど近くの尾白の湯に入って蕎麦を食べ、南アルプスを後にしました。中央道の渋滞には辟易しましたが、南アルプスがよかったので+-ゼロです。右車線の追い越し車線だけが混み合っているのはなぜなのか、考えて走っている人はどれだけいるのだろうか。制限速度以下で無灯火で走っている車の運転手は、本当に免許を持っているのでしょうか。そしてなぜか大抵は真っ黒ガラスのこうきゅうなくるまです(笑)

 

参考コースタイム

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七丈小屋まで6時間ジャストでした。コースタイム6:35なので、90%ぐらいです。
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2日目は11:33。コースタイム10:10なので、116%でした。仙水小屋から長衛小屋間だけトレイルランでしたが、その他は全部渋滞だったし、昼食に1時間休んだので、まあこのぐらいですかね。
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下山は5:05。ピッタリコースタイムと同タイム!河原で30分ぐらい泳いだからこんなとこですね。

キャンプ装備だとやはり遅めとなりますが、コースタイムとほぼ同じ時間で行けて無理はない感じでした。むしろトレイルラン装備の2日目が一番時間がかかるとは想定外でした。

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なお、山梨県の山のグレード表による分類では、技術的難易度D(上から2番目)、体力度6(1-2泊が適当)になっているので、参考にしてください。

 

今回この記事を書こうと思い立ったのは、キャンプ登山+トレイルランをしたいと思ったものの、山本健一さんのトレーニング合宿の話ぐらいしか参考情報がありませんでした。メタボ予備軍のたりぃさんと中二の息子の山行きではあまり参考になる情報がない中で、今までの登山、キャンプ、バイクツーリング、MTB、トレイルランの知識をミックスして、いろいろ模索した事を書き綴りました。他にもっと良いもの、方法など、教えていだければ幸いです。

 

また南アルプスには登りたいです。次は北岳間ノ岳鳳凰三山に登りたいですね。

 

紹介した食料についてはこちらをどうぞ。

tullysuzuki.hatenablog.comキャンプ登山の先頭記事はこちらからどうぞ。

tullysuzuki.hatenablog.com

甲斐駒ケ岳キャンプ登山⑧仙丈ヶ岳を目指して

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さて、足早に甲斐駒ケ岳からの下山を開始。今日は走って仙丈ケ岳まで往復する計画です。黒戸尾根では全く見かけなかったトレイルランナーも、ここでは少し見かけました。
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しかし、う回路と言えど急で白い岩だらけの道を慎重に進みます。それに、バスで来た団体グループが連なっていて、そもそも交互にしか行けない道をゆっくり行きます。
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結構固い砂地と、柔らかい砂が交互にやってきて、さらに狭いう回路。まったく走るどころのペースではありません。
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う回路から見た、岩場を直登するコース。結構大きな岩場です。
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う回路もかなり大きな岩場が沢山あります。こういう狭くて急な場所ではすれ違いができる訳がなく、この後、ずーっと渋滞の中を進みます。いや、進めません。どんどん暑くなり、水が減ってきました。ここでは10-20人のパーティになると船頭が声をかけるかどうかで渋滞が変わることに気がつきました。「ゆっくり行くからどんどん行ってね〜」と声を出しているグループはマイペースで登って、相互に行き違いが出来ているけど、むしろありがとうとか登り優先とか言って急いで登ろうとしているのがグループは団子になってすれ違えなくなっていた。これはトレランのパーティでも同じで、無理して譲ったり譲られたりするよりも、頻繁に会話しながらゆるゆるとゆっくり交互に行く方が効率がいいですね。そしてすれ違う瞬間は可能な限りゆっくり行くのが大事です。

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そんな感じで快晴で暑い中、ゆるゆるとゆっくり下り、駒津峰から仙水峠まで下ると、平坦で走れるのか?と期待していたが、ご覧のとおりの岩場。まったく平地がありません。ただでさえ暑いのに日陰もありません。しかも走れるかどうか以前に、道がどこだかわかりません。さらに結構な数の浮石があり、歩くだけでも危険です。ここは予想以上に疲れました。
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しばし我慢して下ると、このような快適な道になり、やっと走れるようになりました。そして間もなく仙水小屋へ到着。もうかなり昼近いし、暑いし、疲れましたよ。
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しかし、湧きたての清流が心を癒してくれます。この湧き水の川は、冷たさ3度ぐらい!超冷たくて気持ちいい!!冷水は山のオアシスですねえ。

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美しい水源が続く。ここは唯一道幅も広くて快適に走れた区間でした。

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気持ちよく走っていると、間もなく長衛小屋キャンプ場へ到着。ここは足の踏み場もない程のテントでにぎわっていました。たしかシャワーがあるんですよね。妻と来るならここかな。

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ちょうど11時頃で、お腹がペコペコだったので、長衛小屋のキレイな食堂でランチにしました!息子がカルボナーラうどんと黒カリーライス、私が麻婆丼。しかし、黒カリーライスはスパイシーな大人味で、息子は食べられず、私が平らげました。もう一品追加して、2人とも2人前をペロリ。滝汗だし、疲れたし、どれも山の上とは思えないおいしさでした。その後、冷凍のQooを仕入れて出発。

 

しかしもう昼過ぎだし、暑いし、これから仙丈ヶ岳を往復するのはキツイし、また走れない道だとすると夕暮れまでかキャンプ場に戻れないリスクが高まる。そこで今回は北沢峠を折り返し地点にし、双児山に登って再び甲斐駒ヶ岳に戻る事にしました。この後はしばらく狭い樹林帯を進みます。そして甲斐駒ケ岳を踏んで北沢峠に帰ってくる登山者とたくさんすれ違います。そうすると「あれ?さっきみた親子?!」「あれ?また登るの?!」とよく声をかけられました。似てる顔と装備の親子で、軽量トレラン装備、そして膝に緑のテープをしていたのでよく覚えていたそうです。沢山の人に思いがけず声をかけていただきありがとうございました。お陰で暑くて疲れていたけど励みになりました。

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ここは、甲斐駒ヶ岳への直登入口がある、六万石近くの分岐を示す赤い矢印があります。この後、この巨大な岩に取り付きますが、少し手首に違和感があり、75%程度しか握力がない感覚だったので、少し戻って迂回路を進みました。息子はやる気満々だったけど、落ちたらヘルメットが無いと危ないレベルだったので、迷わず迂回路を選択しました。あの谷川岳の西黒尾根よりも斜度がきつく感じましたね。
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迂回路の岩場にポチッと咲いていた花。あまりに暑くて休んだ岩場の陰から。しばし心を癒してもらい頂上に向けていざ再出発。暑い砂地を耐えながら登ります。もう、登山者はほとんどいません。すでに16:00過ぎ。天候が急変してもおかしくない時刻です。
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2回目の甲斐駒ケ岳はもう誰もいなかった。それにしても暑い。手短に写真を撮った後、下ろうと思って道を間違える。危ない。少し戻って左手に降りるのが正しかった。息子が結構覚えていた。僕は疲労で思い出せなかった。

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気持ちのいい景色の中を足早に下ります。(これは早朝登りの写真です。雰囲気は同じです)
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垂直岩場は、登るときは怖かったけど、下りは知っていたためか、それほど怖さを感じなかった。今日は夕暮れまでずっと快晴でした。これ以上ない天気。それにしてもこの岩、すごかったですよ。神が差し込んだとしか思えない岩です。

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木々が生い茂るキャンプ場に戻ってきました!

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さあ、ダブル甲斐駒ケ岳を達成した後は、やっぱりこれ!アマノフーズの親子丼!!1番のパワーフードです!いただきます!僕はこれに、GSI Outdoorsのスパイスミサイルに仕込んできた、薬研堀一味唐辛子花椒パウダー、ガーリックパウダーとドライシャンツアイ(香菜、パクチーコリアンダーの別名)、柚子皮パウダーと藻塩をトッピング!これでスパイシー親子丼に早変わり!!!これは激うまです!!! 

GSI Outdoors Spice Missile

GSI Outdoors Spice Missile

 

これはですね、数々試したスパイスケースの中で唯一使い倒している一品です。一段の真ん中に仕切りがあり、2種類のスパイスを格納して、一振りで同時に振りかける事が可能なので、辛いものシリーズと、スパイシーなシリーズと、和風シリーズなどに分けて入れておくと、わずか一振りでブレンドスパイスが出せてしまう優れものなのです。そして6種類も楽しめます。息子には和風シリーズのゆず皮パウダー&藻塩を振ってあげて、私は自分用に残りの辛い&スパイシーの2シリーズも全部振ります。穴の大きさも3種類あって、大1/中1/小2を好きなところにセットできるようになっています。これは便利過ぎて自宅でも使っているし、出張に行ったときやBBQパーティーの時もポケットに入れて持参しています。

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このように大好きなスパイスを入れて、振りかけた時の香りと味わいを想像して時々一人でニヤニヤしてます。実はもう一本買い足そうかと思っているんです。そうすると、大好きなピンクペッパーとか、パジルとかイタリアンパセリとかも持っていけるんですよ。

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1日目と違ってガラガラになったキャンプ場で、七丈小屋の南アルプス天然水で冷やしたビールをいただきます。美味いんですわ。地べたも実に気持ちいい。私、本当に満面の笑みです。やり切った感とともに、2,200mでのビールが最高においしかったです!

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ビールを買いに小屋まで行くのに、普通に急な山道を約5分。水を汲むにも5分、トイレに行くにも5分。しかし、途中にはこんな絶景が広がっているんです。まるで神々が住んでいると信じてしまうような絶景。毎回立ち止まって、息子とため息をつきながら、色がだんだんと赤くなってくる絶壁と夕日を眺める。贅沢な時間。
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富士山方面には、少し怪しい雲が立ち上ってきたけど、今夜も雨が降ることはなく快晴だった。実にワイルドな雲だった。心地よい風とともに夜は更けていきます。おやすみなさい。

 

次回は名残惜しいですが、いよいよあの黒戸尾根の急登を下山します。

tullysuzuki.hatenablog.com甲斐駒ヶ岳キャンプ登山の先頭記事はこちらからどうぞ。

tullysuzuki.hatenablog.com

 

 

甲斐駒ケ岳キャンプ登山⑦黒戸尾根を登り甲斐駒ヶ岳へ登頂!

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2日目は、いよいよ残りの黒戸尾根を約700m登って甲斐駒ケ岳に登頂します。その後は仙丈ヶ岳に向かって行けるところまで行き、再び甲斐駒ケ岳を踏んで再び七丈小屋キャンプ場に戻る計画です。今日はキャンプ道具を全部置いてトレラン装備!しかも4箇所も営業小屋があるので、食事や水分の補給も出来ます。今日は楽しく走れるといいな。期待が膨らみます。

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朝、日が昇る頃に起きるて外に出ると、昨晩寝てから到着した大学生グループは、暗いうちから起きて炊飯して食べて巨大テントを畳んで、すでにもぬけの殻だった。僕たちは例のごとく日が昇ってから食事をとる。しかし時間節約のためにモンベルの3分で出来るリゾットとアマノフーズ定番、お湯を注ぐだけのナスの味噌汁を飲んで出発!モンベルのリゾットの味はまあまあなのですが、これ、そのまま食べてもパリパリしてすごく美味しいんです。特にガーリックライスはパンチが効いていておススメです。水もない時の非常用に、またおつまみを兼ねてもいいと思います。アマノフーズのナスの味噌汁は、お湯をかけた瞬間にナスがモキモキと立体的に復活するのが面白いです。味はもちろん作りたてのごとく、実に美味しい。ネットでは売ってないようで、僕はモンベルショップで買いました。ちなみに日本橋三越本店にもモンベルショップがあるのですが、このお店は若者などほとんどいないので、場違い感半端ないです。
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今日は超快晴なので、ソーラー充電器をこのように南向きにセットして出発しました。期待が持てます。
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さあ、今日は行動食とビバーク用具だけを背負って軽量トレラン装備ですよ!実に楽しみ!UltimateDirection fastpack 25&30は、サイドにある圧縮ベルトを使えばメインコンパートメントが空荷であってもそんなに揺れ無くなります。

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地図の真ん中のピークが最初に登頂する甲斐駒ケ岳。そこから少し南にある仙水峠に下り、仙水小屋と長衛小屋を経由して左下隅にある仙丈ヶ岳に行って帰ってきます!
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テント場から登り始めると、早速雲海の上に出る。超快晴で期待が高まります。
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山肌もどんどん増える。なんと大きな山塊なんだ。
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あ!上を見上げると剣が刺さった岩が見えた!しかし、まだまだ遠いなあ。
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この日も日差しが強く、遮る木々がほとんどないので、朝からTシャツ1枚。似ている景色なんだけど、だんだんスケールが大きくなってきて、風の具合も大きくなっていくのを露出した腕から肌で感じる。その度に振り返って絶景を撮影。なかなか進みませんでしたが、ゆっくり撮る方が大事な景色ですよね。こんなに晴れる事あるのかな?
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百名山コンパスで甲斐駒ケ岳の南側を見ると、日本で2番目に標高が高い北岳、3番目の間ノ岳を初め、ものすごい南アルプスの名峰が連なっている事がわかります。ここは南アルプスの北の玄関口である事が実感できます。
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さらに少し東側を向くと、鳳凰三山と富士山が望める絶景。雲海もプラスして、もう、見たことない絶景と空気が、270度ぐらい僕たちを包み込みます!

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いやー、谷川岳と似ている風景なんですが、スケールが大きすぎて、しばし何度も立ち止まってため息をつきました。生まれ故郷である山形の蔵王連峰からの雲海も、朝日連峰の山々が目の前に広がり、その横には出羽三山の一つ、月山と横の葉山が見渡せて大変素晴らしい眺めなのですが、ここ南アルプスも相当凄いですね!え!常識ですか?ですよね〜。すいません、本当に知りませんでした!
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思わずポーズを取ります(^O^)

気持ちよすぎて言葉になりません。
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高度を上げていくと、黒戸尾根2番目の難所に差し掛かり、この写真はちょっと曲がっていますが、岩が垂直に傾いているところに差し掛かります。見た目、相当凄いです。
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その岩の横の垂直に近い階段状の壁を登ります。しがみつかないと登れない斜度になってきました。

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ちょっとこの写真は斜めになっていますが、すごく傾いている岩が沢山ありました。筑波山の弁慶の七戻りがたくさんある感じかな。
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振り返ると絶景ではありますが、垂直岩場は実に久しぶりで緊張が走ります。約30年ぶり?!山寺の岩壁が脳裏をよぎります。
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垂直岩場は、腕をしっかりかけて登る必要がありました。息子はおそらく初挑戦。身体で覚えるのに最高の場所です。
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足場はまたしても届くかわからないぐらいに遠い。足が短い人はどこに足を置くのだろうか。それに下りは結構怖いかもしれない。
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そんな垂直岩場を登りきった先には、いよいよあの岩に二本刺さった剣が鎮座していました。これはとてつもなく素晴らしい眺めです。背後に鳳凰三山と富士山が望めます。こんなに神々しい景色見た事ないかも!
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息子とここを登りきった後、息子が一言。「神は実在すると信じてしまうかも!」この景色、この高度感、まさに神が降臨するのにふさわしい絶景で、この垂直岩場を登ってきたものだけが望めるという素晴らしい場所でした。恐怖と畏怖の念が交差する場所。黒戸尾根のハイライトは間違いなくここだと思います。
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そしてますます高度を上げるとさらに雲海がすごくなってきます。うひょー!!!思わず声が出ます。

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展望が開ける踊り場に出ると、小さい鳥がいました。こんなところに鳥がいるんだ。そんなことを息子と話していると、別の女性登山者が「あ、雷鳥だ」「え?」これが雷鳥?!夢中で写真を撮っていると、聞きつけた登山者がワラワラやってきます。大人気。
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いやー、言われないと気がつかないぐらいに実に地味な鳥です(笑)
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でも、逃げないし、気さくな動きだし、何か楽しげだし、自由気ままな動きがとても好ましかったですね。
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昔飼っていた雌の鶏を思い出した動きでした。雷鳥さん、こんにちは!でも、本当にマイペースでしたよ。

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絶景が凄すぎて夢中で写真を撮りまくります。
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結構危険な岩場の隙間からも富士山が勇姿を見せてくれます。UTMFのコースである杓子山と似てますね。
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ものすごい岩場の急登。風があったら怖いだろうけど、今日は2m程度で快適。
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絶景がますます広がって来た!凄すぎて涙が出そうな風景。
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ついに山頂に到達!北岳仙丈ヶ岳が目の前にドドーンと望めます!黒山の人だかりなんだけど、素晴らしいの一言。
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南アルプスの女王、仙丈ヶ岳。実に美しい。地元、山形県朝日連峰のような風景。しかし朝日連峰が2,000m級なのに対してここは3,000m級。高度感が素晴らしく、360度隅々まで見渡せます。
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この、消えてしまった山頂表記前は写真スポットとして大人気で、北沢峠からバスで来た人たちで埋め尽くされている頂上でしたから、5分ぐらい待ってやっと順番が回ってきて親子で撮ってもらいました。テンション高めな息子。富士山山頂と似ている雰囲気でした。

 

さて、ここからはしばらく下りですが、登山者がいきなり増えました。三連休だし致し方ありません。これから仙水小屋方面に下って、仙丈ヶ岳を目指します!続きは以下からどうぞ。

甲斐駒ヶ岳キャンプ登山の先頭記事はこちらです。

 

甲斐駒ケ岳キャンプ登山⑥2,200mでの初キャンプ

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今夜の宿は、2,200mにある七丈小屋の第2キャンプ場。狭い登山道の横にある、小屋から5分ほど登ったところにある小さなキャンプ場です。13:00前に到着して足早にテント場に行くも、すでに小屋に近い第1キャンプ場は満員寸前になっていた。さらに崖を登った急登の先にある第2キャンプ場に行くと、こちらはまだ2張だったから眺望の良い崖っぷちに張ることが出来たんですが、本格山岳キャンプは初めてだったこともあり、風が怖いので無難な斜面近くの木陰に設営。実はこれが大当たり。なぜならこの後快晴すぎて暑くてたまらなかったから、唯一木陰のこの場所付近だけが日陰だった。

このツェルトを使うのは2回目なのですが、タープを立てるように片方のポールのガイラインにペグを打ち、それを立てるようにしながらもう片方のガイラインをペグ打ちすれば、楽々1人でも立てられてしまう優れものなんですよね。オートキャンプではヘキサタープ派なので、これは思わぬ誤算で実に嬉しい!しかも、息子が枝を拾ってきて、横のループに良い感じで引っ掛けてくれて、これで通常はペグダウンが必要なサイドが引っ張れて室内空間がぐっと広がります!

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という事でサクッと設営を完了して、早速お湯を沸かして、ジップロックスクリューロック473に入れたチリトマトヌードルにお湯を入れて3分!ウマウマなカップラーメンをいただきます!至福のときです。

スクリューロック473と黒いケース(The Pod)については以下の記事も参考にしてみてください。

黒いスクリューロック専用のケースは、ドミさんが手掛けるガレージブランドULTRA LUNCHのコジー「The POD」です。最高の保温性と軽量性と手触りの逸品。国産資源を使い宮城県石巻市で被災者支援のために作られた工場で製造されています。モノは高尾駅北口のTAKAO BEERタップルームでも確認できます。高尾登山のついでに是非入手してみてはいかがでしょうか。もちろん、下記サイト内からも購入できます(予約販売)

スクリューロックは大抵のスーパーでも売っていますが、amazonなどで購入するといろんなデザインのものが購入できて楽しいです。複数人で行くなら蓋の色を変えても楽しいです。

最近このページ見て登山に持っていく人が多いようなので今購入できるものをいくつか紹介します。探すといろいろな色があり、サイズによらず蓋は使いまわしができるのでおすすめですよ。

スクリューロックは写真の473ml以外にも300ml/730mlと種類があって、いろいろ使えます。300mlはスープや小型の袋麺に、730mlはグラスを安全に持ち運ぶのに便利です。

飯豊山に行ったときは、730ml/473mlを持っていきました。参考まで!

初めて山カップラを見たのは今でも鮮明に覚えています。朝日連峰の古寺鉱泉口から登り、一服清水で喉を潤していると、1人の男性がカップヌードルノーマルしょうゆを作り、ズルズルズル!と音を立ててすすったんだ。その香りと言ったら。。今でも鮮明に覚えている、その香りと彼のドヤ顔を。その後、たとえトレランの練習であっても湯沸かしセットを欠かさなくなった。

今回は荷物の軽量化と快適さを両立させるため、Captain stag薄いざぶとんマットを持参して地ベタリアン。

一度やって見たかったんですよ。どうせ登山で汗まみれ、土まみれなのだから、地べたに座るのが一体感があって良いよね。でも、直接だと熱を奪われるし、石があると痛いから、まあ極小のマットが最適。靴を脱ぐときにも使えて便利そうです。そこで、かつて子供の運動会応援グッズとして活躍していたが出動機会が無くなっていたCaptain Stagのザブトンマットを持参。これがかなり良かった。ざぶとん用途には勿論ですが、テントに入る時の靴を脱ぐ場所としても大活躍。寝る時はツェルト下に入れて枕がわりに出来ます。コンパクトだから隙間にどこでも入れられます。

なお、バーナーはプリムスのシングルバーナーで、コッヘルはEvernewのチタンクッカー900mlです。これは約30年前にバイクツーリングに行くときに買って以来いまだに現役です!当時最軽量のシングルバーナーを買って、風防を取り除いて軽量化して使っていますが、まだ点火装置も問題なく一発点火できます。エバニューチタンクッカーは、このバーナーとガス缶が入ってぴったり蓋が閉まるんです。そして1mmたりとも動きません。現在では、軽さでアルコールバーナーと固形燃料にはかないませんが、火力調整ができるのでなんでも万能にこなせます。今回は肉を焼くのでこれにしました。 

ガスバーナーは、ガスカートリッジが重いのが難点ですが、中身のガスを移し替えられる器具をネットで見つけて購入し、今回の山行二泊用に最適化して重量をセーブ。 これは神アイテムです。500ml缶を買って250mlや120mlに移し替える事もできます。

実は幼少のころにお湯を沸かして赤飯やカレーをよく作ってくれた母も、プリムスのシングルバーナーを愛用していて、70年ぐらい前の品をまだ持っているんですよね。昔はこれ以外のブランドはなかったような気がします。少なくとも私が買ったお店ではこれしかなかったし、黄色缶しかなかった。一度銀缶の液出しバーナーに移ったけど、突然燃え尽きる感覚がいまいちなのと、もともと火力が弱いから料理がおいしく作れなかった事、なにより激重なので、処分しました。

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さて、今回のもう一つの目玉はソーラー充電器の活用。これを緊急用ではなく、本格的に使うのは初めて。しかも一枚パネルと六枚パネルの実力差を測るのに好都合な晴天の青空。

小さい方はiPhone4回分の蓄電池でUSBケーブルで充電,給電できます。大きい方はeneloop蓄電モデルなので、eneloopを用いて1.5回分給電できます。eneloopは給電機に4本詰め替えて給電できます。なお、USB直給電モデルもあったのですが、太陽光が最高にギラギラしていないとiPhoneに給電できないとのコメントを見てこちらにしました。

やはりパネル面積は重要で、小さい方は11時間で約1.0回分の充電、大きい方は4時間で1.5回分の充電でした。

僕はどちらか選ぶなら、小さい方ですね。軽くて小さいのに蓄電能力がiPhone4回分と高く、常にバックの後ろにつけて充電してられるから1日で1回分の充電ができます。どちらも災害時の電源としても役に立ちます。ネットが繋がらないと何もできない世の中だからこそ重要度は増してきましたよね。

現在、私が使っている小さいほうの商品は売っていませんが、類似品だと上記がよさそうです。ループもあるしね!普段持ち運びをしたい方はぜひこちらを。

パワーフィルム AAソーラーチャージャー AAL?BL

パワーフィルム AAソーラーチャージャー AAL?BL

 

大の方は、なんとまだ売っています。もう6年前に買いましたが、当時はこれぐらいしか売ってなかったと思います。アメリカの陸軍が採用という触れ込みで、穴が四隅についているので、パックに取り付けられます。普段使いには厳しいけれども、歩きながらの縦走登山で使うなら能力の高さは素晴らしい一品です。軽いのが良いのです。

理想なのは、この小の発電パネルを、大のように折りたたみにしてパネル面積を上げたもの。好きなだけ増設できたらなおいいですねえ。あと、固定用の穴をつけて欲しいな。

 そう考えて上記製品を試してみましたが、これは失敗。重すぎ、かさばり過ぎで、さらに畳んだ状態だと蓄電できず、充電中のインジケーターはコウロギよりも小さな光で全く確認できません。バリューが著しく低いです。

幼少の頃の昔話を1つ。小学生の頃、Kyocera製の小さい太陽光パネルが300円ぐらいで売っていて、速攻で買ってきて豆電球に繋いだら光らない。。。たしか取説には発電効率は10%程度で、太陽光発電は最も効率が悪くて云々と書いてあって、じゃあ横につなげりゃイイじゃんと3枚ぐらい買い足して半田ごて使って繋いだら、やんわり光ったんだよね。それで太陽光にはエネルギーがある事を実感して、それが電磁波だって知って驚いた。さらにそれを数式で表す事ができることにワクワクした。そしてそれには音声や画像を乗せられるし、光の速さで進むそれは宇宙の誕生の軌跡も探索できるかもしれない!宇宙の誕生の秘密が解明されれば、暗黒物質とかブラックホールとかの仕組みがわかり、時空を超えられれば、そう、タイムマシンが作れるのだ!
中学生の僕は本当にそう思い込んだんだよね。いや、今でもそう思ってるけどね。いやあ、太陽光って、最高ですよね〜!?
ですよね〜!
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第2テント場もかなり埋まってきました。僕らは早く着いた方なので、ビール飲んで景色を眺めたり、写真を撮ったり、ソーラー充電の具合を見たり、晩御飯の水を汲みに空荷で崖を駆け下りて行ったり来たり。それにしても良い天気ですね。自称晴れ男95%の僕ですが、今日はその中でも最高です!この前まで台風が来ていたのが嘘のよう。

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充実したキャンプライフを満喫していると、あっという間に晩御飯の時間がやってきました。カップヌードルだけではもちろんエネルギーが足りません!まだ明るいうちからまずはカレーです。標高が2,200mもあるので、流石に気圧差でパンパンになっていますが破れる気配は無いですね。まあ、破けても別に良いんですが。それにしても、草がたくさん生えているキャンプ場で、なにか芝生の上でキャンプしているようでとても良い感じでした。そのまま後ろに倒れると、まるで芝生のベットのようです。
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先にアルファ米にお湯を入れて14分経った頃に、フリーズドライカレーにお湯を注いで30秒ぐらいかき混ぜ、ご飯を別のULTRA LUNCH The PODを取り付けたスクリューロック473に入れてカレーをかけるだけで出来上がり!本格的中辛のスパイシーなカレーが体に染み渡り、疲れを一気に癒してくれます。普段カレーはあまり食べないんですが、今日は運動したからしっかりいただきました!

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さて、その後はいよいよBBQ!肉です!!このために肉を担いで来ました。パンは、ティファールのパスタ茹でセットに付いていたものと取り外し式取っ手を持参。これは非常に軽い割りに熱が全体に伝わる加工がしてある優れもの。

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この通り、急遽仕入れた肉がたくさんあります!豚トロがコリコリして意外に美味しかったです!それ以外は、まあ想像通りぐらいの味でした。
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このハンバーグが今回の中の一番美味しかった品。見た目も味も良く、分厚いけれども温めるだけなので安心です。この、ジュージューという音、最高ですね!これはローソンのプレミアムシリーズと言って、普通のハンバーグ120円の3倍以上の399円という値段なのですが、これはイベリコ豚入りをうたっていて、かなり良い味してます!肉もソースも美味い!次回はソース用のバゲットを持参しましょう!

しかし、元々はステーキ肉も冷凍で用意していたのですが、このパンだと無理だったかもしれません。チルド製品だから良かったものの、火力が足りない気がしました。本格さを追求するなら、最近知った厚さ6mmのシラモトテッパンが気になります。これ、メスティンサイズもあるようで、実に気になっています。

スノーピーク(snow peak) スクー SCT-125

スノーピーク(snow peak) スクー SCT-125

 

なお、食べる道具は、このスクーですべてこなしています。これは、カップヌードルからパスタ、ハンバーグを切って刺すだけの能力備えながら、カレーやスープもすくえるという夢のコラボを最初に実現した器具で、しかも軽くて丈夫で曲がらないんです。重いけど丈夫なものが多いSNOWPEAK製品にしては珍しく軽くて丈夫な製品です。
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夕食を満喫していると、すでにテント場は満員です。いい夕暮れ時になっていました。
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第二テント場からの中央アルプス方面は開放的な眺望。いい眺めだなあ。
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夕焼けが徐々に広がってきて、実に静かでいい時間です。排気ガスも臭くないし、黒塗りのこうきゅうな車もいないし、変なこと喋っている人もいないし、スマホいじってニヤニヤしている輩もいないし、突然振り返る輩もいないし、ゲームの音もしません。実にいい時間。普通に感動がある。山の音だけがする時間、最高です。

明日はいよいよ山頂。快晴だといいな。

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水を汲みに来た第二小屋の前からは鳳凰三山の大きな山容の陰に、ひっそりと富士山がたたずんでいました。実にいい景色です。七丈小屋では一番お気に入りのスポットでした。次はこれを眺めながら炊飯出来る第二小屋に泊まってみたい。ここでは、メスティンを使っている登山者が多くてちょっと気になりました。メスティン、白ごはんを美味しく炊けるらしいのです。気になります。アルファ米は美味しいとはとても言えない味ですから。 

trangia(トランギア) メスティン TR-210 【日本正規品】

trangia(トランギア) メスティン TR-210 【日本正規品】

 

メスティンとは、これです。弁当箱のカタチをした飯盒炊飯器。 これをEsbit(エスビット) ポケットストーブミリタリー燃料1個でちょうど15分炙ると簡単にご飯が出来上がるらしいのです。やはりおいしい炊き立てのご飯が食べたいですよ。無洗米でもかなりおいしいですからね。

 

さて、明日はいよいよトレラン装備で甲斐駒ケ岳に登ります!こんなに明るいけど、おやすみなさい。

tullysuzuki.hatenablog.com紹介した軽量食料は以下の記事で紹介しています。

tullysuzuki.hatenablog.com

甲斐駒ヶ岳キャンプ登山ブログの先頭は下のリンクからどうぞ。

tullysuzuki.hatenablog.com

 

 

甲斐駒ケ岳キャンプ登山⑤黒戸尾根に取り付く

3時過ぎに登山口駐車場に到着すると、すでに50台ぐらいの車がいた。流石に3連休ですね。しばし夜明けまで仮眠。珍しくエンジンかけっぱなしの迷惑な車は1台しかおらず、比較的快適に睡眠できた。まだ入り口なのに、すでに俗な世界から解放された感じがしていた。

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息子が眠いというので、日が昇ってから用意して7時少し前に出発。僕も夜中に肉を探して彷徨って時間をロスしたので眠いから丁度良かったんですが、もうすでに日差しが凄くてサングラスが必要なぐらい暑かった。

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尾白川渓谷沿いを歩いて甲斐駒ケ嶽神社にお参りした後、テンションの上がる大きな吊り橋を渡る。眼下に広がる尾白川の水がものすごく綺麗です。本物の南アルプスの天然水です。

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いやあ憧れでした。南アルプスの天然水といえば、僕の好きなシングルモルト、白州の仕込み水です。こんなに綺麗だから美味しいんですね。なお、水場は七合目の七丈小屋までありません。ここから約2,000m登った先までおあずけ。

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吊り橋を超えると直ぐに登りに取り付きます!覚悟はしていたけど、谷川岳の西黒尾根そっくりな、いきなりの急登です。

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しばらくすると、すぐに道はなだらかになり、祠などがたくさん現れて来ました。しかも苔むしていていい感じ。昔修験道だったから期待していたけど、こんなに下からいい感じの祠が沢山出てきて楽しみながら登っていきます。祠といえばドラクエかな。お宝あるかな、などと息子と話しながらブラブラと登って行きます。

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また、フラットな所も多いのですが、ご覧の大荷物、特に外付けは揺れるので走る事は出来ませんでした。一応、手で押さえれば走る事が出来ますが、まあ登りですし、普通に行きましょう。

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下りは走って楽しめそうですしね。

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写真スポットが多く、歩みは遅いけど、こんなに息子としゃべったのも久しぶりで良かったし、息子はこんなに写真を撮ったのも初めてで、夢中で何枚も撮影していました。

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横手にある駒ヶ嶽神社からの登山道との分岐である、横手白須分岐を過ぎると、いよいよ急登の連続となった。ちなみに尾白川の方は竹宇(ちくう)駒ケ嶽神社と地元では言うらしいのですが、地図には両方とも甲斐駒ケ嶽神社と書いてありますので、少しややこしいです。

この分岐では中年カップルの女性が疲れ果てて転がっていた。確かにここまでも辛い道のりだったけど、ここでへばっているなら七丈小屋も厳しいだろう。まあ、彼がいるから平気だと思うけどね。

ここから山頂まで7時間との道標。少し休んでNINJAエナジーを補給して急登に向けて出発。

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まずは根っこが沢山の登り。緑が多くて芝のゴルフ場を歩いているような景色が広がります。

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しばらく笹を楽しみながら登ると、今度は苔に包まれた景色が広がってきた。そして段々と岩が大きくなっていく。「この岩はどこからきたんだろう。噴石にしては大き過ぎるね。こんなに大きなのは飛んでこないよなあ。大昔、駒ケ岳が噴火したのかな?いや、海底から隆起したんじゃない?ところでこの岩、スーパーマリオのボスキャラに似てるよね。回転しながら火をふく奴」いろいろ想像したことを息子と話しながら、いつのまにか高度を上げていました。

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巨岩の上に苔が生え木が生い茂る。それが何体も続いている。この風景、どう見ても「風の谷のナウシカ」に出てくる王蟲が集団で停止して朽ち果てたようにしか見えません(笑) と言う事は、今いるところは腐海ですね。まずいですね、5分で肺が腐ってしまいます!マスクをしなさい!1人で盛り上がるたりぃさんですが、一度見せた息子も覚えていた。宮崎アニメって世代を問わずに人気な理由が、ノンフィクションのような場面がたくさん出てくるからだと思うんですね。宮崎さんが黒戸尾根を登ったのかどうかはわかりませんが、なにかいろいろ面白い景色に出会えて楽しい道のりです。

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楽しい緑の苔が少なくなってくると、徐々に道自体が岩の上を行くようになってきた。岩場が大好物なので更にテンション上がってきた頃、やってきました刃渡り!

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これが刃渡りです!地図では2箇所ある危険箇所のうちの一つに指定されているところ。しかし、このあたらからちょうどガスってきた事もあって眺望がなく、斜度も少なく見えて、鎖も固定式のしっかりしたものがあるので、まあ怖くはなかったです。

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私は鎖を使わず、ストックを片手で持ったまま楽々通過。なんだ、楽勝だな、黒戸尾根。しかし、今思えば、そう思ったのはここだけだった。ちなみに最近体重が増えて膝に多少の不安があったので、緑のテーピングをして行きました。普段はレースの時しかしないんですけどね。

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刃渡りを超えると斜度が急にきつくなり、歩行技術も多少必要になってきた。案外滑るし、幅も狭くなる。

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そしていよいよはしご場が登場。大きい鉄とコンクリート製の梯子なので安全ではあるが、ほとんどの場合、岩場と崖が組み合わさっているし、一つ一つはしごの角度が大きく変わるので、はしごを登る技術はかなり必要な印象。この辺りでは、ストックを持ったままでは危ないのではしご場の下であらかじめ仕舞って行ったが、仕舞わずに登ってしまい途中で立ち往生する人が多数いて、結構な渋滞になっていた。初心者連れのパーティは大変だなあと思ったのですが、初心者を連れていたらリーダーが指導しないといけないものなんだけど、どうもリーダーらしき人はおらず全員初心者のようだった。よく黒戸尾根をルートに選んだなあと驚きます。

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岩も段々と厳しくなっていく。ワクワク感が止まらない。

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しばらくすると快晴になってきました。右手に別の急峻な尾根が見えるようになってきて、更にテンションが上がる。地図によるとあの尾根は日向八丁尾根と言うらしい。実に美しい稜線です。

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そして険しい岩場の陰には、巨大な剣が鎮座していた。「エクスカリバーか!」思わず声に出る。見た事ないけど、こんなに大きな剣は振り回せないな。それにしても冒険をしているワクワク感がどんどん高まって行き、まるでロールプレイングゲームをしているかのよう。息子も楽しいらしいが、ドラクエドラクエIからやった中年のたりぃさんの心にはぐっと刺さるものがありました。楽しすぎます!

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そしてついに!垂直はしごが現れた!垂直岩場に垂直はしご。その下も横も全て崖。自らの腕力と脚力を信じて一歩一歩丁寧に登るしかないはしご。しかも大荷物を背負って。こんな経験は今までしたことがない。それが次から次へとどんどんやってくる。どこまで上がるのか、このワクワク感とアドレナリンが流れる感じと、恐怖感、そしてそれを乗り越える勇気。最高じゃないか!

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息子に続いて垂直はしごを登り切った先も崖っぷちに絶景が広がる。足がすくむという言葉の遥か上を行く場所。いや、足がすくんでいる暇など微塵もないのだ。昔から、神に近づくものには容赦のない試練があり、それを乗り越えた者だけが神々と会う事ができたんだ。それを実感できる崖がしばらく続きます。

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さらにいくつかのはしごを登ると、ついにははしごが無くなり、鎖だけの壁が目の前に現れた!「マジか!」思わず息子と顔を見合わせて出た言葉。そんな本音の言葉しか出ない場所に来た。僕が記憶している幼少時代の軽装状態と違って、今はキャンプ道具を背負っている。しかも身体は当時の倍はある。本当に登れるのか?!見る限り、足場は1,2か所しかないが、そこは届かない距離に見える。少し考えている間に登りが大好きな息子が先にスルスルと登って行った。息子はもう僕より足が5cmも長い。僕も届くかな?

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脚を少しO脚にして足場を確保し、鎖との2点支持で一気に上へ。なんとかクリアしました。

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崖を離れて少し森になってきたら、間も無く七丈小屋へ到着しました。時間はもうすぐ13時。標高2,200mあるはずだけどご覧の通り快晴で大変暑い。お腹も減ったし、予想以上に神経を使って疲れたので、今日はここでキャンプする事に決めました。

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ちょうど6時間かかりましたが、実に充実した時でした。

 

次回はメインイベントの一つ、標高2,000m超えでのBBQキャンプの事を綴ります。

tullysuzuki.hatenablog.com

甲斐駒ヶ岳キャンプ登山ブログの先頭はこちらからどうぞ。

tullysuzuki.hatenablog.com 

 

 

 

 

甲斐駒ケ岳キャンプ登山④食料を詰め込みます!

さて、前々回紹介したUltimate directionのfastpack25&30に、前回紹介した軽量寝具や食料を詰め込みます。

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これらを寝具、バーナー、食料の順で入れていきます。行動食はサイドポケットに、アウターや座布団はバックポケットに。
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ロールトップはかなりパンパンですが、私の食料は何とか入りました。しかし、冷凍してあるたっぷりのラム肉/カルビ肉/ステーキ肉などが、まだまったく入っていません。やはり、一泊とは違ってフリーズドライものが予想以上にかさ張ります。

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こちらは、ほぼ私と同量の息子のザックの中身。

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もちろん入るはずがなく、ロールトップをギリギリに使ってもかなり溢れている状態です。。左側のフロントザック5Lを使っても肉が入りません。さて、どうやって外付けしようか。ウレタンマットとかシュラフカバーは小型化したので外付けには向かないし、やはり食料を外付けかな?そうすれば1日目だけ担ぎ上げれば、後は食べて取り外して畳めばいい。そうそう、入っていない肉は冷凍肉だから、ソフトクーラーバックに入れるわけです。

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ビール買うと入っていたりするコレとか、子供の運動会の時に持って行っていたのがたくさんありますよ。おお、これをベルクロで縛れば外付けできるんじゃないか?

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という事で、ベルクロで縛り上げてみました!ちょっと見ないスタイルだけど、これで標高2,000mで美味しい肉が食べられますね!実はUltimate Direction fastpack 25&30は上から下まで登山ザック同様のループがたくさんついているので、いかようにも縛り上げることが出来るのです。30は赤のライン、25は黄色のラインがそれです。もう、古くて重い登山ザックの出番なしは確定的ですねぇ。The North Faceの40Lをもう20年も使ったからいいじゃないですかね、お疲れ様でした。

 

さて、時間を有効に使うために、金曜の夜中に出発して高速道路を進みます。中央道を走っている時、バーベキュー楽しみだなあ、何から焼こうかな、足りるかな?などと息子と話していたら、突然気がついた!あ!冷凍肉詰め込むの忘れた。。。orz なんてこった。これじゃあ行く意味がない!(汗

 

肉を忘れたことに気が付きましたが、もうすぐ山梨県の辺りだったので何か肉を調達することにします。黒戸尾根のある山梨県の西部は田舎ですが、コンビニはあります。まず、セブンに寄って見ますが、冷凍品はありませんでした。仕方ないので少し車を走らせてローソンに来ました。ここでは冷凍肉はあったものの、ホルモン鍋のみ。。BBQとは程遠い。これは困ったな。深夜にスーパー開いてないし。。肉を焼かないという選択枠はないし。。。と店内をウロウロしていると、チルドコーナーにおいしそうな肉がたくさんあるじゃないですか!

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豚バラに豚トロ、宮崎地鶏焼きに美味しそうなデミグラスハンバーグ!しかも高級シリーズのハンバーグに半額ステッカー。素敵(笑)保冷剤があればチルドでも何とかなるから、凍らせて売っているペットボトルを購入して緊急用の水代わりにしてソフトクーラーバックに一緒に詰め込みました!助かった!これで山上BBQ計画が実行できそうです!

 

さて、これで準備は万端です!チルド肉の結果評価は山の上編で綴ります。

 

次回⑤では、いよいよ黒戸尾根を登って甲斐駒ヶ岳へ登ります!  

tullysuzuki.hatenablog.com甲斐駒ヶ岳キャンプ登山の先頭記事はこちらからどうぞ。 

tullysuzuki.hatenablog.com

 

 

 

 

甲斐駒ケ岳キャンプ登山③食料も軽量化

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私の30Lパッキングの中身

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息子の25Lパッキングの中身

担ぐ食料は、やはり軽いほうが良い。そこでフリーズドライアルファ米を中心にして軽量化を図りました。これらはここ数年で驚くほど種類が増えましたね。僕は新しいものが大好きなアーリーアダプターなので、こういった軽量食料は新しいのが出るたびに必ず試すのですが、今のところ、6割程度は大変おいしくいただけますが、正直微妙なものもあります。そういうものを事前に山に行ったときに試し、これはおいしいから元気が出ると思った品を家族4人分そろえて緊急持ち出し用ザックに入れてあり、たとえ災害にあってもおいしく食べて元気に過ごせるようにしています。また、期限が切れそうになると山に持って行きおいしく消費します。また、家庭の必要経費(食費かリスク管理費)で購入でき、レジャー費にならないのでお勧めです(^^v ちなみに持ち出し用ザックはすべて旧式の山用ザックです。

閑話休題

さて、甲斐駒ケ岳キャンプ2泊ファストパックの食糧計画は以下のとおりです。

1日目:黒戸尾根2,190mup
仙水小屋へ下ってキャンプ泊。ダメなら7合目でキャンプか七丈小屋泊。重い肉を背負っていくけど、登りのみなのでなんとかなるでしょう。
カップラチリトマトリフィル、夜ラム肉BBQ冷凍肉w/オリーブオイル。パプリカを炒める。アルファ米とカレーとトマトスープ。
2日目:仙丈ケ岳へトレイルラン!
モンベル3分ご飯とみそ汁とチキン、カップチキンラーメン、エネ餅(くるみ餅)、夜は再びキャンプ場にて親子丼とワンタンスープ。中華粥。つまみ。
3日目:黒戸尾根を下山
肉を食べつくしているから軽量。
朝はUltraLunchのビバークレーション2分と豆スープ、昼はカップラきつねうどん

 

さて、ここでは軽いのに驚きのうまさベスト5+重いけど驚きのうまさベスト3を紹介します!(完全に私の主観です!)

● 軽いのに驚きのうまさベスト1

アマノフーズ お茶碗どんぶり 親子丼 4食P

アマノフーズ お茶碗どんぶり 親子丼 4食P

  • 出版社/メーカー: 天野実業
  • メディア: 食品&飲料
 

やはり一位はこのアマノフーズフリーズドライ親子丼です!これは、とてもフワフワな卵でとじてある親子丼で、さらにすごいのは、あのあまりおいしいとは言えないアルファ米の白飯でも、たっぷりの出汁が染みこむ事で驚くほどおいしくなるのです!これは息子も文句なしのイチ推しです。

● 軽いのに驚きのうまさベスト2 

日清 カップヌードル チリトマトヌードル 75g×20個

日清 カップヌードル チリトマトヌードル 75g×20個

  • 出版社/メーカー: 日清食品
  • メディア: 食品&飲料

芸がないかもしれませんが、カップヌードルはどれも最高においしいことに異論がなく、僕はその中でもチリトマトがイチ押しです。でもリフィル版がないし、そもそもリフィルはゴミが出る上に取り出すのに時間がかかり粉末スープも飛び散りセール特売も滅多にないので使いません。

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そこで、この普通のカップヌードルが安売りしている時にスーパーでゲットした上で、ハサミを使って解体して、ジップロックのスクリューロック473mlに入れます。ただ、この解体は意外と大変で、少しコツがいります。カップがこんなに硬いなんて想像していなかったです。

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こうやっていけば、お湯を沸かして注ぎ、スクリューロックをして3分待つだけで。。。あとはご想像のとおりです。うまいです。後片付けも不要。山の上でゴミは一切出ません。

あと、保温用&おしゃれな食器に変身できる、Ultra LunchのThe PODもお忘れなく。スクリューロックはスーパーとかで普通に売ってます。 

ジップロック スクリューロック 保存容器 473ml (2個入)
 

● 軽いのに驚きのうまさベスト3 

アマノフーズ 畑のカレー 2種セット4食

アマノフーズ 畑のカレー 2種セット4食

 

このカレーは、ほんとはベスト1でも良いぐらいです。それぐらいに本格的なスパイスと具材が、お湯を注ぐだけで1分で出来上がってしまう!それにこのカレー、中辛と書いてありますが、中辛より少し辛いぐらいにスパイスが効いているんです。しかもしかも、カレーといえば、野菜とチキンと豆カレーだと思っている僕向けですか?というぐらいに好きな具材の2種類の展開。いやー、どっちがいいか選べないので、この4つを持って行って、息子と2種類作り相互に食べました。これもアルファ米でもおいしく頂けます。ベスト1にしなかった理由は、甘口がない事ぐらいです。それぐらい辛いです。娘が食べられないので。

● 軽いのに驚きのうまさベスト4 

アマノフーズ 中華粥 2種セット4食 69g

アマノフーズ 中華粥 2種セット4食 69g

  • 出版社/メーカー: 天野実業
  • メディア: 食品&飲料
 

この中華粥はパッケージからしてさほど期待せずに初めて持っていったもので、親子丼で足りなかった場合の予備かな?ぐらいの考えで持っていったのですが、意図せずおいしくベスト4入りです。普段、中華粥って食べないんですが、横浜中華街に行ったときはお粥専門店に入るとおいしいじゃないですか。え?これがお粥?という食べ応え。それがなんと、山の上でお湯を注いで1分で食べられちゃいます!ホタテ版と鶏肉版の2種類で、どちらも甲乙つけがたいコクがあって優しい味わいです。

● 軽いのに驚きのうまさベスト5 

最後は、僕的に定番の日清カップヌードルおよびアマノフーズ以外の品が入りました。

それは、無印良品の、いわゆるチキンラーメンの小さいサイズです。これはですね、数あるカップラーメンの中でも、別添スープ袋がないチキンラーメンの良さと、スクリューロック473に折らずに入るコンパクトさと、煮込まなくても3分で食べられる良さが一つになっていて、さらに味が元祖チキンラーメンより和食っぽい感じで好みです。そして、乾燥エビや乾燥野菜を入れると極上の鶏がらスープの和風ラーメンが出来上がります!「カップラーメンは好きだけど、和風味のものは大抵5分かかるし、スープ袋破ると中身の粉末が派手にこぼれる上にゴミも出て嫌なんだよなぁ」と思っているアナタにお勧めですよ!無印良品の食糧は、大抵のファミリーマートでも入手できるのも、また良いんです。あ、明日の山行にラーメンストックがない!というときでもファミリーマートに走ればなんとかなります。

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携帯食はトレランレース時に厳選したものを

さて、次は重いけどおいしいものです。これを書く理由は、いつもギリギリの時間で完走するロングトレイルランレースでいろいろ試してみた結果、軽さよりも心も身体もおいしいと本当に思えるものが一番疲れが取れることを実感しているので、その中の良いものだけを厳選して今回持参しました。その中で、レースでもファストパックでも今年は必ず使うベスト3を紹介します。ただ、これも人によって好みや効果が分かれるので、あくまで和食で育った東北出身の中年たりぃさんの身体と心に染み入るものとして考えていたければ参考になると思います。

★ 重いけど驚きのうまさベスト1

Enemoti (エネもち) クルミ餅 8本入り 【補給食説明書付】

Enemoti (エネもち) クルミ餅 8本入り 【補給食説明書付】

  • 出版社/メーカー: 株式会社 天狗堂宝船
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

エネ餅です。今年出会ったもっとも素晴らしい補給食で、山に行くときは必ず持参する品になりました。これはですね、私が生まれ育った山形県ではメジャーな食べ物である、「ゆべし」「くじら餅」と呼ばれる伝統的な保存食のクルミ餅と非常に似ているものなのですが、パラチノースを加えてオブラートで包む事で、血糖値の上昇を緩やかにし、手にくっつかないクルミ餅が誕生したのです。食べ方は、端をもって両手でビニールをはがすと餅が出てきて、そのあとは片手で数回に分けられて、歩きながらでも食べる事ができるようになります。そして何より美味しい!!どんなに疲れていても、これとカップラーメンだけは食べられます。この品は、アートスポーツ御徒町本店で和食の補給食が欲しいんですと相談して教えてもらった中の一品です。この店、他にも和食系携帯食がたくさんあってテンションあがりますよ。

Enemoti (エネもち) 塩餅 8本入り 【補給食説明書付】

Enemoti (エネもち) 塩餅 8本入り 【補給食説明書付】

  • 出版社/メーカー: 株式会社 天狗堂宝船
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

最近塩餅味も出ました。こちらは好みの問題ですが、私はくるみ餅味の方が好きです。

★ 重いけど驚きのうまさベスト2 

井村屋 つぶあんトッピング 130g×6本

井村屋 つぶあんトッピング 130g×6本

  • 出版社/メーカー: 井村屋
  • メディア: 食品&飲料
 

これは以前に上州武尊山スカイビュートレイル70のトレランレースでも紹介したものですが、無類の羊羹好きであるたりぃさんは、これまでかし原 塩羊かん 10本入×15袋を愛用してきました。しかしながらこれは開封した瞬間に液が飛び散り、手がベトベトになるし、食べた後のビニールがまたベトベトなのを頑張ってゴミ袋やネットに押し込まなければならず、失敗すると「あー!」と叫びたくなるぐらい意図しないところ、たとえばグローブがベトベトになり、やる気が大幅に削がれてしまっていたのです。その後、井村屋がワンハンドで食べられるといううたい文句の井村屋 スポーツようかん あずき 40g×10個を出しましたが、これ、食べてみればわかりますが、とても片手で出てこないし、食べた後のベトベトも同じで、大きい分だけかし原の塩ようかんよりも食べずらく、しかも高価であって、意気消沈していたのです。もうようかんはいらないかな、そう思ったこともありました。羊羹のない山なんて山じゃない!困りました。

そんな時ふと考えたのです。片手で食べられるといえば、やっぱりチューブだよなぁ。そういえば、パンに塗るチューブがスーパーでたくさん売っているよなぁ。でも無茶苦茶甘いお子様用だよなぁ。でも気になったら試さないと気が済まないたりぃさんは、スーパーに行ってジャムコーナーをうろうろ。そうすると一番上の見えない棚のところに、「つぶあん」が。おお、198円ってとても安い。そして手に取ってみると、それは私が愛用してやまない井村屋謹製のつぶあんではないですか!!!「マジか!」ええ、一人で小さく叫びました。周りからすればたぶん変なおじさんですが、気にしません。僕は今、夢のコラボの入り口に差し掛かった気がしていました。速攻で買って山で試して確信しました。「これは事件です!」これまでの問題点を一気にすべて解決してくれました。神アイテムです。手が全く汚れません。収納もワンハンド。好きなだけ食べ放題。ちょっとだけでもOK。走りながらでも食べられます。ちなみに井村屋 こしあんトッピング 130g×6本井村屋 安納芋あんトッピング 130g×6本バージョンもありますが、つぶあん好きのたりぃさんにはこしあんはいまいちだったのと、安納芋あんはつぶあんよりさらに甘いので、レースでグダグダに疲れた後半でしか使いません。これらは好き好きですので、お好きなものをどうぞ。

井村屋 こしあんトッピング 130g×6本

井村屋 こしあんトッピング 130g×6本

  • 出版社/メーカー: 井村屋
  • メディア: 食品&飲料
 
井村屋 安納芋あんトッピング 130g×6本

井村屋 安納芋あんトッピング 130g×6本

  • 出版社/メーカー: 井村屋
  • 発売日: 2017/09/01
  • メディア: 食品&飲料
 

でも、会社の部活仲間にお勧めしたら、近所のスーパーでは売ってないですよ~とよく言われるので、そんなに置いてあるものではないかもしれません。そういえばトレランショップにも置いてませんね。Amazonでのまとめて購入がお勧めです。実は保存期間も1年ぐらいあって優秀です。Amazonで買うときは、たまに高い値段の時がある(特に1本の時とか)ので注意して購入してくださいね。6本をまとめ買いがおススメです。これなら2カ月に1本食べれば賞味期限内に消費できますよ。

 ★ 重いけど驚きのうまさベスト3 

NINJA ENERGY【ニンジャエナジー】梅果汁入り64g5個+レモン果汁入り67g5個 まとめ買いセット

NINJA ENERGY【ニンジャエナジー】梅果汁入り64g5個+レモン果汁入り67g5個 まとめ買いセット

  • 出版社/メーカー: ferment works(ファーメントワークス)
  • メディア: その他
 

これは、米、麹、水を原料に発酵させたドリンクで、それを梅果汁とレモン果汁で味付けしたという、和食好きのたりぃさんが心躍るキーワードが並んでいて、さらに忍者も好きなので、Amazonでいろいろ探していた時に偶然見つけて、即買いしました。これは、見た目はとても良いとは言えない感じがしますが、中身は酸味が程よいおいしいドリンクに仕上がっており、かなり良いです。どろっとした甘いジェルが苦手な僕は、このさらっとした酸味のあるジュースを、ジェル替わりに使っています。少し重めですが、胃にも心にも優しいですよ。梅味もレモン味もどちらも大好きです!

その他、今回紹介していないゼリー系の補給食も日進月歩で様々な商品が出ては消えますが、それなりに全国規模で品ぞろえが良いところと言えば、 スーパースポーツゼビオです。 今回挙げた商品はほとんど置いていますし、特にSTCなどを全種類大量にそろえているのはここぐらいだと思います。オンラインストアでも同じ仕入れの在庫を持っていますので、近くにない方も上記リンクから入って眺めてみてください。

探し方ですが、左側の「カテゴリから探す」の一番下の方にある「食品・ドリンク・ボトル」から、「健康食品」を選んでください。これ、全然健康食品ではなく、補給食ばかりです。唯一「タブレット」のフィルタリング結果はコエンザイムQ10とか中性脂肪が~とかのいわゆるサプリ製品ですが、我々が欲しい製品は、「 プロテイン」「パウダー」「ゼリー」「固形食」に山ほど(700~800ぐらい!)あります!

また、ゼリー系の補給食記事は以下の記事などを参考にしてください。やはり軽量で高エネルギーのゼリー系補給食による行動食のチョイスには、トレイルランニングレースの知見がほとんど適用できますね。僕のように、速く走るとか記録を目指すとかではなく、完走を目指すためにレースに出ることは、安全な登山のための能力値を上げるために大変重要だと思います。

さて、次回甲斐駒ヶ岳キャンプ登山④では、これらの食糧とともにファストパック用ザックに詰め込みます!

文中で紹介した、上州武尊山スカイビュートレイル70の記事はこちら。 

甲斐駒ヶ岳キャンプ登山の先頭記事はこちら。 

甲斐駒ケ岳キャンプ登山②Fastpackの流儀で軽量化

キャンプ二泊だと、それなりの装備になります。そこでfastpackの流儀で軽量化を図り、過去の登山道具、というより昔、軽量だと思って愛用していたMTBツーリング道具とオサラバしました。fastpackにはいろんな解釈があり、軽いものが良いのか、小さいものが良いのか、少ない装備が良いのか、いろいろありますが、僕は本当に必要なものだけ厳選して持っていく事だと考えています。それから一つ、「それ、本当に良いの?必要なの?」と過去の常識に拘らず、自問してみる事が一番必要ですね。

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ファイントラック(finetrack) FAG0123 ツエルト2ロング MO(モス)

まずテントはこれまでバイクツーリング・MTBツーリング時代にはダブルウオールの2人用テントを使っていましたが、シングルウオールの方が軽くて小さいし、透湿性のある素材なら快適なはずなので、finetrackのツェルトIIロング、グリーンバージョン。これに決めました。これは今回二回目の使用でしたが、最高なのです。今回の旅でも最大限の威力を発揮した事を報告します。なにが凄いかと言うと、軽くて小さいのはもちろんのこと、サイドのペグダウン用ループを使うと広さがテント並みになる事と、透湿素材で出来ており、しっかりした換気口が二箇所もあり、オープンフロアな事もあってまったく結露しない事です。サイドは、画像のように枝を拾って地面に差し込むと十分使える事を息子が発見し、ペグとガイロープが不要になり、さらに軽量化できました。

ストックを使った設置は簡単で設営撤収時間も驚くほど短縮できて、もう手放せません。これはわかっている人がいる作ったんだなあと納得する事ばかりで、もっともっと語りたいところが沢山ありますが、やめておきます。比較的高価ですが、この値段でこの性能なら納得です。これも都内の店舗をいくつか回りましたが、オレンジしか売ってなくて、どうしてもグリーンが欲しかったのでamazonでポチりました。品揃え戦略的にネットは圧倒的に有利ですが、実店舗でも横にタブレットで他店舗の在庫品とか表示させれば買うのにね。やっぱり軽量化したい物って手にとって見ないと買おうと思いませんからね。

ファイントラック(finetrack) FAG0123 ツエルト2ロング MO(モス)

ファイントラック(finetrack) FAG0123 ツエルト2ロング MO(モス)

 
ファイントラック finetrack ツエルトガイラインセット FAG0111 (RD/YL) ONESIZE RD
 

なお、上記ガイラインは2mmで非常に軽量で目立つのでセット購入がお勧めです。

また、軽量のペグ、軽量なストックは別途必要です。僕はバイクツーリング時代から軽量ペグマニアなので、それぞれ2本づつしか買いません。いろいろ持ってますが、MSRカーボンコアが最強です。これは唯一「感動」する品ですね。軽さ、強さ、使い心地の良さ、どれも溜息が出るほどです。

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SOL(ソル) エスケープライトウ゛ィウ゛ィ 12517

もうひとつ今回揃えた道具で最高だったのは、シュラフカバーの軽量化のために購入したSOL escape lite vivi。これは一般的には再利用可能な緊急用寝袋ですが、一方で軽量化のためのSNSでよく見かけますし、評判が高いグッズです。このlite版が気になっていたのですが、どのお店に行っても売り切れか、置いてない。仕方ないので実物を見ずにamazonでポチって翌日入手。これは笑っちゃうぐらい軽くて小さいのに、機能に全く問題なく、快適な透湿性と保温性。2万で買ったGoretexの重たいシュラフカバーは何だったのか(写真左の紫色のもの)と思ってしまうぐらいに軽量です。ただし、耐久性があるかどうかは、分かりません。少しずつ剥がれも見えます。でも4回使ってもまだまだ行けそうです。そして剥がれても僕はまた同じ物を買うと思います。それぐらい軽くて快適なグッズです。おススメです。左はisukaのgoretexシュラフカバー。完璧な品ではあるが、escape lite viviと比べると重くて大きい。

SOL(ソル) エスケープライトウ゛ィウ゛ィ 12517

SOL(ソル) エスケープライトウ゛ィウ゛ィ 12517

 

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という事で、今回紹介した寝具類などを前回紹介したUltimate Direction fastpack30 に2泊のキャンプ用具を詰め込みましたが、さすがに食料が多く、今回は6.0kg。これでも結構軽いほうだけど、はみ出てるのが現状。これにさらに冷凍肉と水を追加する必要がある。さて、どうしよう。外付けでも行ける気がしているけど、外付けした事があまりないので、妙案がない。

2020/1/13追記:

今回紹介した軽量グッズは、フィッティングが重要になるので、実物を見ることも重要です。オンラインストアだとそのあたりが口コミに頼るしかないところが大きいですが、やはり定期的にお店には通いたいところですね。私は御徒町OD-BOXとお茶の水&池袋L-Breathが軽量ヲタクとしてはお気に入りです。L-Breathの品揃えの事前確認と店舗に在庫がないときの購入には、オンラインストアが使えます。値段は大体同じですね。

  

次回③は、軽量・小型化した食料の中身をお伝えします。 

tullysuzuki.hatenablog.com先頭のバックナンバーはこちらです。 tullysuzuki.hatenablog.com

 

甲斐駒ケ岳キャンプ登山①なぜ甲斐駒ケ岳を目指すのか

 https://www.instagram.com/p/BlVdrVGHFfF/

僕のブログはリアルタイムな話題はほとんどありませんが、じっくり書きたいので、過去の山旅についてしみじみと綴っていきます。


今回の甲斐駒ケ岳キャンプ登山シリーズは、今年のメインイベントであった山旅について書き綴ります。この旅は、中学生になった息子との縦走登山に行く約束を何年かぶりに果たす旅でした。

 

第1回は、甲斐駒ケ岳になぜ行くことにしたのかをお話しします。

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行くのは7月の三連休と決めた。さて、行き先はどこが良いか。自分で決めてもいいけど、息子に主体的に考えてもらいたいので、どこに行きたいか、何泊で行きたいかを息子に決めさせることに。そうしたら何日か考えた結果、南アルプス甲斐駒ケ岳を指名してきた!それも麓の神社から登る古の登山道、黒戸尾根にキャンプ装備で行きたいと言い出した。日本三大急登という響きが良いらしい。制覇するのが好きな息子らしい選択に納得。更にGWの雲取山でテント泊の味をしめたのでキャンプで肉が食べたいという。行くか!私も即答。


という事で甲斐駒ケ岳へ登る事を決めた後は私が詳細を詰めます。南アルプスは初めてですが、百名山がひしめく日本屈指の山塊です。山梨県のホームページや山本健一さんの練習の話、それからYamapの登山記録を参考に、せっかくなので隣の仙丈ヶ岳まで行き日本百名山2座を制覇するプランを立てた。1日目は黒戸尾根を登り上げて甲斐駒ケ岳を超え、仙水小屋に降りてキャンプ一泊。翌2日目は荷物を置いてトレラン装備で仙丈ヶ岳をピストン走。3日目に再び黒戸尾根を下山する計画だ。

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黒戸尾根は、右上の0合目から直線に2,190m登ります!水場は七丈小屋一箇所のみ。そして真ん中の甲斐駒ケ岳を超えて、左下の仙丈ヶ岳を踏んで折り返し、再び甲斐駒ケ岳を踏んで黒戸尾根を下る。

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2日目は右上の甲斐駒ケ岳の少し下にある仙水小屋から左下の仙丈ヶ岳を往復する。真ん中の凹んでいるあたりが北沢峠。一般的な登山者はここまでバスで来て登ります。

 

全日長時間行動になるが、体力不足の場合は黒戸尾根途中の七丈小屋キャンプ場に泊まれるし、天候悪化の場合は七丈小屋に避難できる。もし2,3日目に体調が悪化したら北沢峠からバスで帰宅する事が可能だ。標高が3,000m級な割には実にエスケープがしやすいコースだ。

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ファストパック二泊キャンプ装備+トレイルランという構成でのパッキング。詰めるザックは、2年前にキャンプ泊用に調達したのにレースでしか使っていないUltimate Directionのfastpack30。この日を楽しみに待っていた。これはメインコンパートメントがロールトップのため大量に大きいものが入るのに加えて、サイドと背面のストレッチポケットが巨大で、更にフロントベルトに600mlボトルホルダー2つにジップポケット2つと1つのスマホ入れがあると言う、おそらく40Lを超える収納力です。何よりそのフロントとサイドポケットだけを使って今年は100kmウルトラトレイルレースも完走しました。その時の写真はこちら。レース用として使っている人は他に見たことがありませんね。

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もう他のトレランザックは出番がほとんどありません。それぐらい気に入っているザックです。ただし約700gと重いのが弱点でしたが、過剰なほど頑丈な背面パッドからプラスチックボードを剥がして取り外すと-132g軽量化できます。

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左のfastpack30用は発泡スチロールとプラスチックが貼り合わせてあります。

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剥がして計測すると132gもあります。

ただし、発泡スチロールだけだと荷物によっては自立時に半分から折れ曲がるようになってしまいますが、上方に重いものを入れず、なるべく満タンにする事で防止できます。何より折れ曲がっても背負えば全く関係ないです。見た目が変、ぐらいの影響ですかね。

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はい、132g減って76gになりました。

Amazonでまだ売ってますね。新型が出ると値下がりするので、ほしい物リストに入れておくのがおススメです。

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そして息子用には同じくUltimate Directionのfast pack 25を購入。こちらは2017年の新しいモデルで、これまでの20と30の間を埋める細身のモデル。

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これもメインは広大ですが、サイドポケットとフロントは30に比べて小さくなったのが残念です。しかし、ループが6カ所ぐらい増えていて外付けがしやすくなった事や、ロールトップがそれ自身で結べるように変更になったので更に収納力が向上し、往復のバスや電車で上からアクセスがしやすくなり使い勝手が良くなりました。これは地味に嬉しい変更です。更に背面パッドが改良されて大幅に軽量化(-150gぐらい)されています。

こちらの25は、甲斐駒ケ岳でもトレイルランニングレースでも結構見かけます。

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Fastpack30と25の背面パッド比較。なお、30はM/Lサイズ、25はM/Sサイズです。

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25用は軽量化されていて51gなので、そのまま使いますが、全部とっても使えるかもしれません。要は普通のトレランザックになるだけです。

25もシーズンオフのためか安くなってますね!

 

さて、次回②はザックの中身です。下記からどうぞ。

参考までに、甲斐駒ケ岳キャンプ山旅のInstagamダイジェスト動画を貼っておきます。この旅のイメージが一番わかりますよ!ただし、クリックするとInstagramの動画が起動して音が鳴るので気をつけてくださいね!

 

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