今夜の宿は、2,200mにある七丈小屋の第2キャンプ場。狭い登山道の横にある、小屋から5分ほど登ったところにある小さなキャンプ場です。13:00前に到着して足早にテント場に行くも、すでに小屋に近い第1キャンプ場は満員寸前になっていた。さらに崖を登った急登の先にある第2キャンプ場に行くと、こちらはまだ2張だったから眺望の良い崖っぷちに張ることが出来たんですが、本格山岳キャンプは初めてだったこともあり、風が怖いので無難な斜面近くの木陰に設営。実はこれが大当たり。なぜならこの後快晴すぎて暑くてたまらなかったから、唯一木陰のこの場所付近だけが日陰だった。
このツェルトを使うのは2回目なのですが、タープを立てるように片方のポールのガイラインにペグを打ち、それを立てるようにしながらもう片方のガイラインをペグ打ちすれば、楽々1人でも立てられてしまう優れものなんですよね。オートキャンプではヘキサタープ派なので、これは思わぬ誤算で実に嬉しい!しかも、息子が枝を拾ってきて、横のループに良い感じで引っ掛けてくれて、これで通常はペグダウンが必要なサイドが引っ張れて室内空間がぐっと広がります!
という事でサクッと設営を完了して、早速お湯を沸かして、ジップロックスクリューロック473に入れたチリトマトヌードルにお湯を入れて3分!ウマウマなカップラーメンをいただきます!至福のときです。
スクリューロック473と黒いケース(The Pod)については以下の記事も参考にしてみてください。
黒いスクリューロック専用のケースは、ドミさんが手掛けるガレージブランドULTRA LUNCHのコジー「The POD」です。最高の保温性と軽量性と手触りの逸品。国産資源を使い宮城県石巻市で被災者支援のために作られた工場で製造されています。モノは高尾駅北口のTAKAO BEERタップルームでも確認できます。高尾登山のついでに是非入手してみてはいかがでしょうか。もちろん、下記サイト内からも購入できます(予約販売)
スクリューロックは大抵のスーパーでも売っていますが、amazonなどで購入するといろんなデザインのものが購入できて楽しいです。複数人で行くなら蓋の色を変えても楽しいです。
最近このページ見て登山に持っていく人が多いようなので今購入できるものをいくつか紹介します。探すといろいろな色があり、サイズによらず蓋は使いまわしができるのでおすすめですよ。
スクリューロックは写真の473ml以外にも300ml/730mlと種類があって、いろいろ使えます。300mlはスープや小型の袋麺に、730mlはグラスを安全に持ち運ぶのに便利です。
飯豊山に行ったときは、730ml/473mlを持っていきました。参考まで!
初めて山カップラを見たのは今でも鮮明に覚えています。朝日連峰の古寺鉱泉口から登り、一服清水で喉を潤していると、1人の男性がカップヌードルノーマルしょうゆを作り、ズルズルズル!と音を立ててすすったんだ。その香りと言ったら。。今でも鮮明に覚えている、その香りと彼のドヤ顔を。その後、たとえトレランの練習であっても湯沸かしセットを欠かさなくなった。
今回は荷物の軽量化と快適さを両立させるため、Captain stagの薄いざぶとんマットを持参して地ベタリアン。
キャプテンスタッグ クッション 折りたたみ FDザブトン グリーン M-3302
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一度やって見たかったんですよ。どうせ登山で汗まみれ、土まみれなのだから、地べたに座るのが一体感があって良いよね。でも、直接だと熱を奪われるし、石があると痛いから、まあ極小のマットが最適。靴を脱ぐときにも使えて便利そうです。そこで、かつて子供の運動会応援グッズとして活躍していたが出動機会が無くなっていたCaptain Stagのザブトンマットを持参。これがかなり良かった。ざぶとん用途には勿論ですが、テントに入る時の靴を脱ぐ場所としても大活躍。寝る時はツェルト下に入れて枕がわりに出来ます。コンパクトだから隙間にどこでも入れられます。
なお、バーナーはプリムスのシングルバーナーで、コッヘルはEvernewのチタンクッカー900mlです。これは約30年前にバイクツーリングに行くときに買って以来いまだに現役です!当時最軽量のシングルバーナーを買って、風防を取り除いて軽量化して使っていますが、まだ点火装置も問題なく一発点火できます。エバニューチタンクッカーは、このバーナーとガス缶が入ってぴったり蓋が閉まるんです。そして1mmたりとも動きません。現在では、軽さでアルコールバーナーと固形燃料にはかないませんが、火力調整ができるのでなんでも万能にこなせます。今回は肉を焼くのでこれにしました。
ガス詰め替えアダプター ガスコンバーターシフター ガスバルブ リフィルアダプター キャンプストーブ アウトドア用ボンベ キャンプ バーベキュー アウトドア Runcircle
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ガスバーナーは、ガスカートリッジが重いのが難点ですが、中身のガスを移し替えられる器具をネットで見つけて購入し、今回の山行二泊用に最適化して重量をセーブ。 これは神アイテムです。500ml缶を買って250mlや120mlに移し替える事もできます。
実は幼少のころにお湯を沸かして赤飯やカレーをよく作ってくれた母も、プリムスのシングルバーナーを愛用していて、70年ぐらい前の品をまだ持っているんですよね。昔はこれ以外のブランドはなかったような気がします。少なくとも私が買ったお店ではこれしかなかったし、黄色缶しかなかった。一度銀缶の液出しバーナーに移ったけど、突然燃え尽きる感覚がいまいちなのと、もともと火力が弱いから料理がおいしく作れなかった事、なにより激重なので、処分しました。
さて、今回のもう一つの目玉はソーラー充電器の活用。これを緊急用ではなく、本格的に使うのは初めて。しかも一枚パネルと六枚パネルの実力差を測るのに好都合な晴天の青空。
小さい方はiPhone4回分の蓄電池でUSBケーブルで充電,給電できます。大きい方はeneloop蓄電モデルなので、eneloopを用いて1.5回分給電できます。eneloopは給電機に4本詰め替えて給電できます。なお、USB直給電モデルもあったのですが、太陽光が最高にギラギラしていないとiPhoneに給電できないとのコメントを見てこちらにしました。
やはりパネル面積は重要で、小さい方は11時間で約1.0回分の充電、大きい方は4時間で1.5回分の充電でした。
僕はどちらか選ぶなら、小さい方ですね。軽くて小さいのに蓄電能力がiPhone4回分と高く、常にバックの後ろにつけて充電してられるから1日で1回分の充電ができます。どちらも災害時の電源としても役に立ちます。ネットが繋がらないと何もできない世の中だからこそ重要度は増してきましたよね。
現在、私が使っている小さいほうの商品は売っていませんが、類似品だと上記がよさそうです。ループもあるしね!普段持ち運びをしたい方はぜひこちらを。
大の方は、なんとまだ売っています。もう6年前に買いましたが、当時はこれぐらいしか売ってなかったと思います。アメリカの陸軍が採用という触れ込みで、穴が四隅についているので、パックに取り付けられます。普段使いには厳しいけれども、歩きながらの縦走登山で使うなら能力の高さは素晴らしい一品です。軽いのが良いのです。
理想なのは、この小の発電パネルを、大のように折りたたみにしてパネル面積を上げたもの。好きなだけ増設できたらなおいいですねえ。あと、固定用の穴をつけて欲しいな。
そう考えて上記製品を試してみましたが、これは失敗。重すぎ、かさばり過ぎで、さらに畳んだ状態だと蓄電できず、充電中のインジケーターはコウロギよりも小さな光で全く確認できません。バリューが著しく低いです。
幼少の頃の昔話を1つ。小学生の頃、Kyocera製の小さい太陽光パネルが300円ぐらいで売っていて、速攻で買ってきて豆電球に繋いだら光らない。。。たしか取説には発電効率は10%程度で、太陽光発電は最も効率が悪くて云々と書いてあって、じゃあ横につなげりゃイイじゃんと3枚ぐらい買い足して半田ごて使って繋いだら、やんわり光ったんだよね。それで太陽光にはエネルギーがある事を実感して、それが電磁波だって知って驚いた。さらにそれを数式で表す事ができることにワクワクした。そしてそれには音声や画像を乗せられるし、光の速さで進むそれは宇宙の誕生の軌跡も探索できるかもしれない!宇宙の誕生の秘密が解明されれば、暗黒物質とかブラックホールとかの仕組みがわかり、時空を超えられれば、そう、タイムマシンが作れるのだ!
中学生の僕は本当にそう思い込んだんだよね。いや、今でもそう思ってるけどね。いやあ、太陽光って、最高ですよね〜!?ですよね〜!
第2テント場もかなり埋まってきました。僕らは早く着いた方なので、ビール飲んで景色を眺めたり、写真を撮ったり、ソーラー充電の具合を見たり、晩御飯の水を汲みに空荷で崖を駆け下りて行ったり来たり。それにしても良い天気ですね。自称晴れ男95%の僕ですが、今日はその中でも最高です!この前まで台風が来ていたのが嘘のよう。
充実したキャンプライフを満喫していると、あっという間に晩御飯の時間がやってきました。カップヌードルだけではもちろんエネルギーが足りません!まだ明るいうちからまずはカレーです。標高が2,200mもあるので、流石に気圧差でパンパンになっていますが破れる気配は無いですね。まあ、破けても別に良いんですが。それにしても、草がたくさん生えているキャンプ場で、なにか芝生の上でキャンプしているようでとても良い感じでした。そのまま後ろに倒れると、まるで芝生のベットのようです。
先にアルファ米にお湯を入れて14分経った頃に、フリーズドライカレーにお湯を注いで30秒ぐらいかき混ぜ、ご飯を別のULTRA LUNCH The PODを取り付けたスクリューロック473に入れてカレーをかけるだけで出来上がり!本格的中辛のスパイシーなカレーが体に染み渡り、疲れを一気に癒してくれます。普段カレーはあまり食べないんですが、今日は運動したからしっかりいただきました!
さて、その後はいよいよBBQ!肉です!!このために肉を担いで来ました。パンは、ティファールのパスタ茹でセットに付いていたものと取り外し式取っ手を持参。これは非常に軽い割りに熱が全体に伝わる加工がしてある優れもの。
この通り、急遽仕入れた肉がたくさんあります!豚トロがコリコリして意外に美味しかったです!それ以外は、まあ想像通りぐらいの味でした。
このハンバーグが今回の中の一番美味しかった品。見た目も味も良く、分厚いけれども温めるだけなので安心です。この、ジュージューという音、最高ですね!これはローソンのプレミアムシリーズと言って、普通のハンバーグ120円の3倍以上の399円という値段なのですが、これはイベリコ豚入りをうたっていて、かなり良い味してます!肉もソースも美味い!次回はソース用のバゲットを持参しましょう!
しかし、元々はステーキ肉も冷凍で用意していたのですが、このパンだと無理だったかもしれません。チルド製品だから良かったものの、火力が足りない気がしました。本格さを追求するなら、最近知った厚さ6mmのシラモトテッパンが気になります。これ、メスティンサイズもあるようで、実に気になっています。
なお、食べる道具は、このスクーですべてこなしています。これは、カップヌードルからパスタ、ハンバーグを切って刺すだけの能力備えながら、カレーやスープもすくえるという夢のコラボを最初に実現した器具で、しかも軽くて丈夫で曲がらないんです。重いけど丈夫なものが多いSNOWPEAK製品にしては珍しく軽くて丈夫な製品です。
夕食を満喫していると、すでにテント場は満員です。いい夕暮れ時になっていました。
第二テント場からの中央アルプス方面は開放的な眺望。いい眺めだなあ。
夕焼けが徐々に広がってきて、実に静かでいい時間です。排気ガスも臭くないし、黒塗りのこうきゅうな車もいないし、変なこと喋っている人もいないし、スマホいじってニヤニヤしている輩もいないし、突然振り返る輩もいないし、ゲームの音もしません。実にいい時間。普通に感動がある。山の音だけがする時間、最高です。
明日はいよいよ山頂。快晴だといいな。
水を汲みに来た第二小屋の前からは鳳凰三山の大きな山容の陰に、ひっそりと富士山がたたずんでいました。実にいい景色です。七丈小屋では一番お気に入りのスポットでした。次はこれを眺めながら炊飯出来る第二小屋に泊まってみたい。ここでは、メスティンを使っている登山者が多くてちょっと気になりました。メスティン、白ごはんを美味しく炊けるらしいのです。気になります。アルファ米は美味しいとはとても言えない味ですから。
trangia(トランギア) メスティン TR-210 【日本正規品】
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メスティンとは、これです。弁当箱のカタチをした飯盒炊飯器。 これをEsbit(エスビット) ポケットストーブミリタリー燃料1個でちょうど15分炙ると簡単にご飯が出来上がるらしいのです。やはりおいしい炊き立てのご飯が食べたいですよ。無洗米でもかなりおいしいですからね。
さて、明日はいよいよトレラン装備で甲斐駒ケ岳に登ります!こんなに明るいけど、おやすみなさい。
tullysuzuki.hatenablog.com紹介した軽量食料は以下の記事で紹介しています。
甲斐駒ヶ岳キャンプ登山ブログの先頭は下のリンクからどうぞ。