たりぃさんの山旅

山旅を愛するたりぃさんが超軽量の道具とデジタルガジェットを使って奥深い山域を旅します

こんにちは。ウルトラトレイルランナーのたりぃさんです。

私は東北を貫く奥羽山脈の真ん中あたりに位置する山形県に生まれ、山寺の近くの山の麓で生まれ育ちました。いつもの遊び場は山の中にある急流の滝つぼにジャンプして飛び込んだり、岩山から岩山に天狗様の如く飛び移って走り回っていました。小学校の体育授業ではJR仙山線に乗って面白山高原にスキーに行ったのを覚えています。いかに速いスピードを出して下るのか友人と競争していました。今はもうスキー場はなくなったのですけどね、山は健在です。

幼いころから山好きの母に連れられ、蔵王連峰の熊の岳や屏風岳、出羽三山の月山・羽黒山などに登り、中学生のころ、山形県で最も標高が高い鳥海山に0合目から1泊山小屋登山をしたのがきっかけで本格的に登山が大好きになりました。「山は0合目から自分の足で登るのが楽しいんだ」が母の口癖です。辛さの先に楽しさがある。人生山あり谷あり。楽なことだけでは生きていけない。でも努力をすれば必ず道は開ける。そんな、人生で大切なことを学べたことは実に大きかったです。

そんな幼少期から早30数年が過ぎ、車にしか乗らない家族持ちの中年になっていたある日、ついに人間ドックにてメタボ予備軍と呼ばれる、あまりありがたくない称号をもらいました。とても悔しかったです(笑)まさか僕が!そんな経緯で2012年に脱メタボのためにランニングを始めたのだが、長距離が好きなので2013年の東京マラソンへいきなり応募して初出場で42.195kmを完走。直後に元MTB仲間の紹介でトレイルランに出会い44kmの外秩父トレイルランに出るが22kmで暑さでリタイヤ。でもエイドが最高によかったのが実に印象的。暖かいおもてなしとおいしいフード。何よこれ、楽しすぎるじゃない!それからトレイルランに没頭。2014年についに外秩父にリベンジして43kmを完走!ゴールテープを切るなんて何十年ぶり?覚えていないけど、実にうれしい。ゴールですよ、ゴール。ゴールして褒められることなんて最近ありますか?涙が出たー!感動とはこういうことを言うのか。長い間、自分に対する本当の感動から遠ざかっていたということを思い出した瞬間でした。

2015年は80km以上のレース完走をめざしSPA Trail78kmに出るも55kmでリタイヤ。その後、初めてのナイトランレースであったSTY(78km)まで山で特訓し、抑えて走ってなんとかギリギリのタイムで完走を果たした。この時は、国際的なこのレースの雰囲気もあって、最高に感動した。富士山も大好きになった。それにナイトランが好きすぎてたまらない。このあたりから野生の動物のような感覚が体の中によみがえってきている感覚になってきた。

2016年に3度目の外秩父50kmを完走した後、初の100km超完走を目指し、地元の第一回彩の国110kmに出たが、豪雨のナイトレースの洗礼を受けて身も心もボロボロになり55kmでリタイヤ。でもエイドでの食べ物が充実しており、岩場と急登の連続で冒険のようなコースが超楽しかった。絶対もう一度走りたいと思ったレース。リタイヤしたのに不思議だねぇ。

2017年のUTMFは開催時期変更のため延期されたので、リラックスランをする事にした。彩の国110kmで初めてボランティアでマーシャルをやり、レースを裏側から見て改めて感動し、六甲トレイルランと白馬国際トレイルランに出てファンランを満喫。そして会社のトレイルランニング部の立ち上げと同時に参加し、若者に速さは指導できないので主に長距離完走の指導にあたってきました。このブログは、その長距離完走のノウハウを、もっといろんな人に知ってほしい、そして山の楽しみに目覚め、努力をすることで心身共に健康に人生を満喫する事を一緒に考えていきたい、そう思って立ち上げました。

そして2018年は第三回の彩の国110kmに再び出走し無事に完走しました!これでウルトラマン(ウルトラトレイルの完走者の証)の仲間入りです!さらに上州武尊山の山田昇カップ/SKyViewTrail75kmと白馬国際54kmに出場し、UTMF出場に必要な12Pをギリギリ獲得しました!さらに2018年はFastPackingテント泊ランも始めました!5月に雲取山から三峰口へ1泊縦走を2回、7月には甲斐駒ヶ岳黒戸尾根を2泊縦走しました。

そして2019年、念願のUTMF2019に出場!!STY2015に続いての出場でワクワクが止まりませんでしたが、またしても天候は最悪で、STYがなくなりUTMFに統一されたこともあって渋滞が酷く、レースの完走はなりませんでしたが、そこに至るまでの、イボの治療、タコの防止、鍼灸整骨院で筋肉ケア、筋膜リリース、駅伝の練習、ワラーチ走の開始、フルマラソンチャレンジの再開、ウルトラマラソンへのエントリーなど、2019年は様々な知識を得ることができて走り方が改善し大満足の日々でした。それにUTMFはNHKでの放送などもありメジャーな大会となり、UTMF出場!というだけでいろんな人と会話が通じるのもうれしかったです。 さらにこの年は、福島県の会津で半分働く機会を得て、その地方都市の可能性を実感すると同時に、自然の豊かさと人にもたらす力を実感。仕事と生活のバランスを否が応でも考えさせられます。そして息子とともに飯豊連峰の修験道に挑み、飯豊山神社を制覇。その後、もう一度ソロで福島県会津から山形県小国への2泊3日の縦走登山を行い、本格的なFastpack縦走登山の面白さにとりつかれてしまいました。奥深い山塊もFastpackスタイルだからこそスピードハイクlができて週末を利用して山を楽しむ事ができてしまうのです。忙しい人生でも奥深い素晴らしい山々を楽しむ手段を得たのです!

2020年はいったんメジャーなUTMFへの挑戦から離れ、山田昇CUP SkyViewTrail140kmへの挑戦と、山形の主稜線の一つである朝日連峰縦走登山にチャレンジします。後者はさながらグレートトラバースのような旅ですね。テーマソングは米津玄師の飛燕で決まりです。これらはやり遂げないと後で絶対に後悔すると直感している、僕が最もやり遂げたいことなのです。2020年は、自由に羽ばたくことにしたのです。東北の歴史上重要な土地である会津盆地からスタートし、古の昔から人々が往来した数々の名峰を超え、最上川海運で多くの文化を作った土地である大江町を目指して縦走する長旅です。それは義母のルーツの一つから、私の母の生まれ故郷へと旅する道でもあるのです。土地は人を作り出す。その土地を再び訪れることで新たな何かを得られる直感が私を支配している。古の昔、人々は出羽三山を目指して講を組織して東北の山々を超えて参拝を行った。そこに舗装路などはなく、みな、人の足で山を越えていったのだ。

そしてその先には夢のTAJR415kmがある。日本海から太平洋への縦走旅です。そのためにも応募資格であるフルマラソン3時間20分切りも目指さなければならない。50歳を過ぎてからTAJRを完走した人は数えるぐらいしかいない。それでも遅咲きの僕にはできるかもしれない。いつもマイペース。時にハイペース。そんな僕だからチャレンジしたいのです。

7年前に出会ったトレイルランニング。ランニングの爽快感、登山の絶景、MTBダウンヒルの技術、夜の山を駆け巡る冒険感、地方旅やキャンプでの自然食。その全ての面白さをMixしたトレイルランに一瞬で憑りつかれ、ますますライフワークとなっています。そして山を走ることで、古来の野生の体を取り戻し、古来にはなかったと考えられている成人病もうつ病も克服できるのではないか?私は自らその社会実験の一人になりたい。単なる長生きではなく、健康で生きる事が何よりも幸福であるのだから
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