たりぃさんの山旅

山旅を愛するたりぃさんが超軽量の道具とITガジェットを使って奥深い山域を旅します。

飯豊山修験道Day1 川入登山口から切合小屋でBBQ!(Total20.7km/15.1h/2,130mUP)

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その修験道は、想像をはるかに超える道であった。

幼少の頃から生まれ育った山形で、山好きの母に育てられ、たくさんの山に登り、少し自信があった。それに、6年前にトレイルランニングレースを始めてから100kmを超える道のりを完走した事もあったから、正直かなり自信があった。

昨年の同じ日に、甲斐駒ケ岳を日本三代急登の黒戸尾根から一緒に登り上げた息子と、「片道10kmだから楽勝だよね♪」とそんな会話をしながら登り始めてみたものの、すぐに後悔する事となるとは思ってもいなかった。

なぜ飯豊山に登ることになったのかは下記に記しました。ぜひ読んで欲しいです。

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磐越西線会津若松から喜多方へ向かう。実に美しい田圃風景。会津盆地は水が豊富で治水もよく、有名ではないが素晴らしい米どころなのだ。一昨日まではずっと雨だったのに、前日の金曜日の昼から快晴になって真夏の暑さ。嬉しい!
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今回は飯豊山地元の山都町のアクセスバスを利用。といってもただのワゴンですが、一人1,000円と激安。5人しか乗ってないから5,000円です。タクシー一人の代金より安い。。一人2,000円でもいいと思うけど。利用者としてはかなり安くて助かるけど、安売りは良くないと思う。もしかしたら自治体から頼まれていると運転手さんが言っていたので補助金があるのかもしれません。
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川入のバス停に到着!立派な資料館があり、見たかったけどすでに9時過ぎで登山道まで1.5km歩くので早々に歩き出します。9:31出発。
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沢沿いを過ぎて登山口に到着すると、早速きつい登りが延々と続きます。下十五里、中十五里、上十五里。暑くて見晴らしがなく、辛い道のり。

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やっと水場に到着!地蔵山直下の峰秀水。冷たくて美味しい。癒される。水場が豊富な東北の山は大好きだ。
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程なくして目の前に崖が現れる。しかも鎖がない。これはストック持っていたら無理だなあと呟いていると、ストックを仕舞うように指示する看板があった。その意味は登り始めてすぐに分かった。これは普通の崖登りではない!f:id:tullysuzuki:20190717202230j:image

この、龍が天に昇るかのごとくの道筋は本当に自然の造形物なのだろうか。霧雨でツルツル滑る斜めの岩肌を、わずかな切れ目を狙って一点支持で足を運ぶ。滑ると瞬時にもう片足か腕かお尻でリカバリしないと崖から転落する。特に下り道では一瞬たりとも気が抜けない。そんな道が1時間あまり続く。ここは修験道の名にふさわしい場所だ。
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体全体を使って這い上がる必要のある段差にも、ほとんど鎖は設置されていない。自らの筋肉だけを頼りに這い上がる。下り道では降りた後の足場が滑り落ちないことを足の感覚で確認しながら駆け下りる。こんなに痺れる降りを降りたことがない😆😆😆

そういえばキャンプ場で、剣ヶ峰を避けたいから大日杉などの他の登山口を選んだと言っている人の話を結構聞いたし、タクシーの運転手さんの話では、多くの学生さんがここ川入から飯豊山を目指すが、剣ヶ峰を前にして引き返すグループも結構いるそうだ。僕自身、あまり下調べをしてこなかった事を後悔したほどである。

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しかし、そのハードな岩場の途中で、会津盆地を一望にできる場所で作ったカップラーメンの美味しいこと!息子とともに、今までで一番美味しいことは間違いないね!と意見が一致。この辛い岩場を乗り切り、その途中で食べるカップラーメンが美味しくないわけがない。ちなみに、乾燥野菜にキクラゲ入りを見つけ、すりごまも持参して投入したから、それによる加点も見逃せない。我々の山カップラーメンは常に進化をするのだ!
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余ったお湯でスターバックスVIAコーヒーを入れる。今回はpikeplace。美味いよ。1971年式。同い年。そういうものに惹かれる年になってきた。

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会津盆地の先に猪苗代湖までも見える!すごいよ会津!山形盆地が世界最高だと思って生きてきた山形人の僕にとって色々衝撃が多いのです!素晴らしい奇跡の地形!あまりにも美しすぎる構造盆地。ため息しか出ないです。ここではそれが一望できます。

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程なくして三国小屋に到着!15:00。ピッタリコースタイム通り。しかしここにキャンプ場はなく、この先の切合小屋まで行く必要があると言う。コースタイムで2時間の道のり。答えは一つ、行くしかない。それにしてもSNSで三国小屋にテント泊した人の記事を見て張れると思ったんだけど、SNSは不正確な情報もあるから気をつけないといけませんな。ま、今回は命に関わらない事項だから良いけどね。

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切合小屋まではトラバース路と岩場ばかりで決して楽ではない路のり。年配の夫婦が来たのでトラバース路の途中の崖っぷちで待っていると、すれ違おうとしたその瞬間、「あ、白虹だ」と言いながら首から下げた望遠レンズ付きのニコン一眼レフカメラで、崖下をガシャガシャ撮り始めました。何?と崖下を見ると白い虹が!すかさずRX0を取り出して撮影に成功。別名霧虹とも言われる現象。生まれて初めて見ました!すごいですね〜とその男性に感謝していると今度は。。
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「ブロッケンだ、ブロッケン!」とまたガシャガシャ撮り出した。これは!テレビでしか見たことがないブロッケン現象です!この現象は、自分の背後から太陽が当たっているから見えるもので、身体を動かすといろんな大きさのブロッケンに変化して見ることが出来ました。いやあ、実に良いものを見る事が出来ました。きつい道のりながら楽しみがあると足取りも軽くなりますね。再度男性に感謝して切合小屋へ急ぎます。

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16:30、切合小屋到着。かなり急いでコースタイム75%で来たけど、トラバース路で切れ落ちていて雪渓もあり、結構しんどい道だった。

すぐにキャンプ場に向かうと悪い予感が当たり、三連休初日のテント場はすでに満員で、中年グループの宴会も中盤を迎えていた。崖下の第二テント場も今まさに張ろうとしている人で満席状態。

仕方ないので、ツエルトの細さを生かし、通路脇ギリギリに設営し、支柱を支えるガイロープの三角形を笹薮の中に持っていきペグを打ち込み、ストックを可能な限り笹薮側にずらして設置。こうすれば酔っ払いもガイロープに引っかからず、ツェルトが倒れません。こんなところでもツエルトの使いやすさが光ります。そしてこの張り方は、タープとほぼ同じなので、ヘキサタープ好きのたりぃさんは慣れた手つきでサクサク張ることができることも、お気に入りの理由です。

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そして早速テッパンで焼肉開始!まずは豚バラ!これ甘くてすぐに焼けるのでおいしいんです!そして合わせるお酒は赤ワイン!これを今回はワイングラスで!いきなりMAX最高です!!

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ワイングラスは、ziplocのスクリューロック730mlにマイクロファイバータオルと共に入れると全く動かずに安全に運べる事が分かりました。スーパーでワゴンセールで半額になっていて175円ぐらいでした。グラスも108円(ダイソー)なので、わずか283円で山の上でワインを楽しめます!隙間に調味料とか詰めても良いかもしれません。

Amazonで買ってもPrime配送料無料で買えます!しかもスーパーで売っていないいろんな色のバージョンも購入できます!(2020/2/9追記)

ジップロック スクリューロック 300ml&473ml&730ml 各1個入 パーティセット

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  • 発売日: 2019/10/25
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

なお、サイズが異なっても蓋のサイズは同じなので、蓋の色はどのサイズにもつけることができますよ。冷蔵庫用には300ml、食器として473ml+The Pod、ワイングラス用に730mlを使い、それぞれ好みで蓋の色を使い分けます♪
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鶏肉もジュージュー焼きます!うまっ!!
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分厚いステーキ肉もジュージュー!でも、意外と固形燃料が必要な事が分かるが、肉を食べたいのでどんどん焼きます。
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お次は豚トロ。会津若松駅前のスーパーで仕入れた計り売りの分厚い肉。最高です♪エスビットの固形燃料が少なくなってきたので、アルコールストーブで加熱。若干アルコールストーブの方が火力が強いのと、火力調整しやすいけれども、固形燃料のように途中で燃料を追加して火力アップや燃焼時間延長ができないのがつらいところ。テッパンにはやはり固形燃料が良いと思います。今回は固形燃料とアルコール燃料の両方を試したかったので、やってみて良かったです。経験値が上がりました。テレテレッテッテッテー!
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ナンコツがまた美味しいんです。ジュージュー!って言わせていたら、通りががりの酔っ払いの中年女子の皆さんに、「ジュージュー言ってたのはココだったんだ〜。いいわね~♡」と話しかけられました。でも分けるほど無くてすみません。ほんとにこれが最後なんです。

また、直後に「以前お会いしました~」と夕刻で暗くなってきたテント場で話しかけて頂きましたが、なんと、昨年のGW雲取山で偶然お隣にソロテント張った中島さんが、18時前あたりに「今到着しました!」と話しかけてくれました!こんなところでまた出会うなんて面白いですね〜としばし歓談。しかし、バスで14時に着いた弥平四郎登山口を出て、ここに18時前に到着したという事は、コースタイム6:25の50%ぐらいで登ってきたという事。相変わらずの俊足で驚きます。もっとも、僕よりもさらに上級なFastPacking技術で軽量化されているので可能なのでしょうけどね。なお、翌日は飯豊連峰をはるかに超えて朳差岳(えぶりさしだけ)まで行って戻ってきたというのでさらに驚きました。え?それはどこの山でしたっけ?というレベルの遠さです。普通の人は知らない山です。
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夜には不思議な虹?オーロラ?が出現。そんな藪の中を、歌を歌うようでもあり、東南アジア系の言語のようでもある鳴き声の動物かウロウロしてる。なんだか全てが異次元の飯豊山切合小屋キャンプ場の夜。酔っ払いも幸せな宴会が終わり皆就寝。

食べ終わってまもなく就寝したが、その後、間もなくして予報通りの大雨となり、ツェルト泊での初の豪雨体験となったが、浸水は全く問題ないどころか、オープンフロアのため、むしろテントよりも水はけが良くて快適だった。寝袋カバーと荷物がそもそも防水だから、全く問題なし。しかし、明け方近くまで、そんなに降らなくてもいいのに、と言うぐらいにバケツをひっくり返したような豪雨だった。

Day2につづく。