たりぃさんの山旅

山旅を愛するたりぃさんが超軽量の道具とデジタルガジェットを使って奥深い山域を旅します

甲斐駒ケ岳キャンプ登山⑦黒戸尾根を登り甲斐駒ヶ岳へ登頂!

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2日目は、いよいよ残りの黒戸尾根を約700m登って甲斐駒ケ岳に登頂します。その後は仙丈ヶ岳に向かって行けるところまで行き、再び甲斐駒ケ岳を踏んで再び七丈小屋キャンプ場に戻る計画です。今日はキャンプ道具を全部置いてトレラン装備!しかも4箇所も営業小屋があるので、食事や水分の補給も出来ます。今日は楽しく走れるといいな。期待が膨らみます。

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朝、日が昇る頃に起きるて外に出ると、昨晩寝てから到着した大学生グループは、暗いうちから起きて炊飯して食べて巨大テントを畳んで、すでにもぬけの殻だった。僕たちは例のごとく日が昇ってから食事をとる。しかし時間節約のためにモンベルの3分で出来るリゾットとアマノフーズ定番、お湯を注ぐだけのナスの味噌汁を飲んで出発!モンベルのリゾットの味はまあまあなのですが、これ、そのまま食べてもパリパリしてすごく美味しいんです。特にガーリックライスはパンチが効いていておススメです。水もない時の非常用に、またおつまみを兼ねてもいいと思います。アマノフーズのナスの味噌汁は、お湯をかけた瞬間にナスがモキモキと立体的に復活するのが面白いです。味はもちろん作りたてのごとく、実に美味しい。ネットでは売ってないようで、僕はモンベルショップで買いました。ちなみに日本橋三越本店にもモンベルショップがあるのですが、このお店は若者などほとんどいないので、場違い感半端ないです。
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今日は超快晴なので、ソーラー充電器をこのように南向きにセットして出発しました。期待が持てます。
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さあ、今日は行動食とビバーク用具だけを背負って軽量トレラン装備ですよ!実に楽しみ!UltimateDirection fastpack 25&30は、サイドにある圧縮ベルトを使えばメインコンパートメントが空荷であってもそんなに揺れ無くなります。

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地図の真ん中のピークが最初に登頂する甲斐駒ケ岳。そこから少し南にある仙水峠に下り、仙水小屋と長衛小屋を経由して左下隅にある仙丈ヶ岳に行って帰ってきます!
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テント場から登り始めると、早速雲海の上に出る。超快晴で期待が高まります。
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山肌もどんどん増える。なんと大きな山塊なんだ。
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あ!上を見上げると剣が刺さった岩が見えた!しかし、まだまだ遠いなあ。
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この日も日差しが強く、遮る木々がほとんどないので、朝からTシャツ1枚。似ている景色なんだけど、だんだんスケールが大きくなってきて、風の具合も大きくなっていくのを露出した腕から肌で感じる。その度に振り返って絶景を撮影。なかなか進みませんでしたが、ゆっくり撮る方が大事な景色ですよね。こんなに晴れる事あるのかな?
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百名山コンパスで甲斐駒ケ岳の南側を見ると、日本で2番目に標高が高い北岳、3番目の間ノ岳を初め、ものすごい南アルプスの名峰が連なっている事がわかります。ここは南アルプスの北の玄関口である事が実感できます。
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さらに少し東側を向くと、鳳凰三山と富士山が望める絶景。雲海もプラスして、もう、見たことない絶景と空気が、270度ぐらい僕たちを包み込みます!

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いやー、谷川岳と似ている風景なんですが、スケールが大きすぎて、しばし何度も立ち止まってため息をつきました。生まれ故郷である山形の蔵王連峰からの雲海も、朝日連峰の山々が目の前に広がり、その横には出羽三山の一つ、月山と横の葉山が見渡せて大変素晴らしい眺めなのですが、ここ南アルプスも相当凄いですね!え!常識ですか?ですよね〜。すいません、本当に知りませんでした!
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思わずポーズを取ります(^O^)

気持ちよすぎて言葉になりません。
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高度を上げていくと、黒戸尾根2番目の難所に差し掛かり、この写真はちょっと曲がっていますが、岩が垂直に傾いているところに差し掛かります。見た目、相当凄いです。
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その岩の横の垂直に近い階段状の壁を登ります。しがみつかないと登れない斜度になってきました。

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ちょっとこの写真は斜めになっていますが、すごく傾いている岩が沢山ありました。筑波山の弁慶の七戻りがたくさんある感じかな。
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振り返ると絶景ではありますが、垂直岩場は実に久しぶりで緊張が走ります。約30年ぶり?!山寺の岩壁が脳裏をよぎります。
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垂直岩場は、腕をしっかりかけて登る必要がありました。息子はおそらく初挑戦。身体で覚えるのに最高の場所です。
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足場はまたしても届くかわからないぐらいに遠い。足が短い人はどこに足を置くのだろうか。それに下りは結構怖いかもしれない。
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そんな垂直岩場を登りきった先には、いよいよあの岩に二本刺さった剣が鎮座していました。これはとてつもなく素晴らしい眺めです。背後に鳳凰三山と富士山が望めます。こんなに神々しい景色見た事ないかも!
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息子とここを登りきった後、息子が一言。「神は実在すると信じてしまうかも!」この景色、この高度感、まさに神が降臨するのにふさわしい絶景で、この垂直岩場を登ってきたものだけが望めるという素晴らしい場所でした。恐怖と畏怖の念が交差する場所。黒戸尾根のハイライトは間違いなくここだと思います。
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そしてますます高度を上げるとさらに雲海がすごくなってきます。うひょー!!!思わず声が出ます。

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展望が開ける踊り場に出ると、小さい鳥がいました。こんなところに鳥がいるんだ。そんなことを息子と話していると、別の女性登山者が「あ、雷鳥だ」「え?」これが雷鳥?!夢中で写真を撮っていると、聞きつけた登山者がワラワラやってきます。大人気。
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いやー、言われないと気がつかないぐらいに実に地味な鳥です(笑)
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でも、逃げないし、気さくな動きだし、何か楽しげだし、自由気ままな動きがとても好ましかったですね。
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昔飼っていた雌の鶏を思い出した動きでした。雷鳥さん、こんにちは!でも、本当にマイペースでしたよ。

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絶景が凄すぎて夢中で写真を撮りまくります。
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結構危険な岩場の隙間からも富士山が勇姿を見せてくれます。UTMFのコースである杓子山と似てますね。
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ものすごい岩場の急登。風があったら怖いだろうけど、今日は2m程度で快適。
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絶景がますます広がって来た!凄すぎて涙が出そうな風景。
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ついに山頂に到達!北岳仙丈ヶ岳が目の前にドドーンと望めます!黒山の人だかりなんだけど、素晴らしいの一言。
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南アルプスの女王、仙丈ヶ岳。実に美しい。地元、山形県朝日連峰のような風景。しかし朝日連峰が2,000m級なのに対してここは3,000m級。高度感が素晴らしく、360度隅々まで見渡せます。
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この、消えてしまった山頂表記前は写真スポットとして大人気で、北沢峠からバスで来た人たちで埋め尽くされている頂上でしたから、5分ぐらい待ってやっと順番が回ってきて親子で撮ってもらいました。テンション高めな息子。富士山山頂と似ている雰囲気でした。

 

さて、ここからはしばらく下りですが、登山者がいきなり増えました。三連休だし致し方ありません。これから仙水小屋方面に下って、仙丈ヶ岳を目指します!続きは以下からどうぞ。

甲斐駒ヶ岳キャンプ登山の先頭記事はこちらです。