さて、デジタル試走です。なんのこっちゃ?と思うかもしれませんが、コンピュータの力で仮想現実の世界の中で試走する事を、デジタル試走と私が名付けました。
まずはこの動画を見てイメージしてください(音が出る場合があります)
3D Animation of Hike using Doarama Visualization Tools
まるでドローンでランナーの頭上を追いかけて撮影した動画のようですね!
トレイルランニングレースに出るにあたり重要なのは、事前の試走をして道を覚え、斜度や路面状況を確認し、どのようなペース配分で走るか計画することすることですよね。
しかし、日々の忙しい生活の中で、週末に時間をとって試走に行く事は限られているのが現実です。遠征レースならなおさらのこと、試走できない事もあります。また、せっかく計画していても荒天のために中止せざるを得ないときもあります。
そんな時にオススメしたいのが、デジタル試走です。前出の効果のうち、道を覚えることと、斜度を確認することが出来ます。これによりコースロストを防げるし、高低差がだいたいどのぐらい続くのか頭に入れる事ができるので、心が折れにくくなります。
ただし、路面の荒れ具合とか風の状況まではわかりませんが、そこはほかの人の試走記を読んで確認していきましょう。
以下にその方法を書きます。とても簡単でたった2ステップです。双方ともに無料ですが、残念ながらスマホではできず、PCが必要です。
Step1: YAMAPで試走記録を入手する
まず試走記録を入手します。私はYAMAPで検索してGPXファイルを入手しています。同じぐらいの走力の人を見つけて、試走の記録を読み、自分の走るスタイルと似ている人を見つけて、そこから地図を手繰ると良いGPXデータが見つかりやすいです。ルートラボとか、他にもGPXデータを入手できるところはたくさんありますので、お好きなところからどうぞ。
YAMAPの操作方法は割愛します。
上の例では、UTMFで検索して出てきた竜ヶ岳に登った記録を見つけ、「軌跡データをダウンロード」をクリックし、ファイルとして保存しています。(Firefoxの例)
Step2: ayvri で試走する
いよいよ試走です。まずは以下をクリック。バナーがいきなりかっこいいです。
手順は至って簡単。
アカウントを登録(あるいはSNS認証)し、ダウンロードしたGPXをアップロードして再生するだけです!これだけで景色と標高差図を見ながら試走できます。
upload trackをクリック。
上の〇の中にファイルをドロップするだけ。
再生ボタンを押してスタート!
下の白いウネウネしているのは標高断面図です。赤が来た道、白がこれからの道。スライダーをつまんで動かすとその地点に移動できます。
左下の-+ボタンで表示速度を変えられます。少し遅めにして眺めるのが好きですが、速くして速攻で頭に叩き込む事もできますね。
マウスボタンをクリックして動かしたり、タッチパッドをピンチアウト/ピンチインするとビューを如何様にもすぐに変えられます!
なお、上の画面は2017年の白馬国際トレイルランに出たときのGPSログを表示したものです。河原を快適に走った後、山に入りしばらく渋滞するあたりですね。復習して次年度への反省をするのにも最適です。
コースマップとにらめっこももちろん必要ですが、地形を見ながら覚える方が覚えますし、隣の山並みなどもチェックできるので、すぐに頭に入れる事ができます!お勧めです!
なお、GPXデータを修正したくなったり、自分で作りたくなったら、カシミール3Dで如何様にも編集できます。
なお、昨年は Doarama(ドアラマ)というサイトでしたが、今はAyvri(アイブリ?)という名前に変わったようです。ちょっと言いにくくて覚えにくい名前です。まあ、良いです。ブックマークしておくだけです。
お試しあれ!