たりぃさんの山旅

山旅を愛するたりぃさんが超軽量の道具とデジタルガジェットを使って奥深い山域を旅します

超軽量登山 - ほぼウルトラトレイル装備

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実に久しぶりに高い山に登りました。もう1年ぶりとなります。初の八ヶ岳縦走。とてもいい山旅でした!

僕のライフワークでもある超軽量登山。昨年はいわゆるファストパック(FastPacking)用のザック25Lか30Lを用いて、一泊か二泊の道具を詰め込み、テント泊を楽しんできました。

しかしこれでも水なしで3.9kgあり、水を入れれば5.0Lぐらいになってしまいます。やってみた人はわかると思いますが、これだと走る事が結構難しいのです。

まず、揺れます。そして足さばきもほぼ登山になります。快適度がトレランではなく登山になってしまうのです。

そこで今年は山小屋利用を前提としいた更なる超軽量登山に挑戦してみました。

装備は、ウルトラトレイル装備+ビバーク装備、という感じになりました。いわゆるTJAR(トランスジャパンアルプスレース日本海から太平洋までの415kmを8日かけて走破する山岳レース)の装備とほぼ同等になりました。

なお、旅のレポートは下の方にあります(笑)

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上から、

・Answer-4のFocus Light(8.0L)

・Nathanのハイドレーションランニングウエストバック(約1.0L)

・Salomonのランニングポーチ(約0.8L)

これにSeaToSummitのポーチ(約1.0L)が前面に加わり、約10.8Lとなります。

さらにAnswer-4にバンジーコードを2箇所取り付けたので+約1.0Lフロントとサイドのポケットが伸縮素材なので頑張れば+約0.5L合わせて約12.3Lと、まあまあの容量を確保できました。 

 Focus Lightの記事です。

今回装着したハイドレーションウエストバックモデルはもう売ってない古いものですが、後継機種はこれかな。私のは防水ジッパー付きポケット+600mlボトル付きでしたので、今回は防寒用タイツとキャップを入れていつでも取り出せるようにしました。

 これはもともとはストックを即時に出し入れしたいために購入したのですが、フロントに350ml程度のハイドレーションが入り、ストックをつけない場合には500mlのハイドレーションも入る優れものです。しかも全くぶれないようにぴったり装着できます。ただし、調整不可なので、太ったり呑みすぎたりして腹が出てしまうと大変苦しくなります。今回は、ストック+ゴミ袋+すぐに取り出したいクマ撃退用スプレーを装着しました。

 

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中身の詳細はこちらです。今回は小屋泊前提なのでバーナーを置いていきましたが、これにバーナーを加えればキャンプ装備になります。

・防寒具一式(Uniqlo ULダウンジャケット、ニットキャップ)

・雨具一式(TNF ULシェル、Onyoneパンツ、Finetrackグローブ)

・行動食一式(和食ジェル、ナッツバー、UlrtaMineralタブレットアミノ酸

詳しくは下記の記事を参照ください。今回も試してみて、やはりMag-onジュレバナナ味と、ライスピュレみたらし団子味は美味しいな、と改めて思いました。もうジェルはマズいとは言えません(ジェルじゃなくてジュレとピュレですけど)

・おやつ(バタピー、めざし)

・ファーストエイドキット、ヘッドライト、消毒ウェット、クマ鈴、ホイッスル

・ケア用品(UVカット、消臭剤、冷却剤)

・モバイルバッテリー(TNTOR超薄モバイルバッテリー4mm/2500mAh

バッテリーはこれが軽量の割に2,500mAhあってお勧めです。

 ビバーク装備(ヘリテイジ(HERITAGE)トレイルシェルターSOL(ソル) Emergency ViViエバニュー(EVERNEW) コンパクト折りたたみマット 

SOL(ソル) ヒートシート エマージェンシーウ゛ィウ゛ィ1人用 12133
 

 今回、靴は悩みに悩みました。なぜ悩んだのかは下記の別記事にしましたが、簡単に言うと、半年前から履いているアサーチ(ワラーチのトレイル版)を履いて山旅を味わって以来、もうゼロドロップ(Zero Drop)、ローハイト(Low Stack Height)のものしか身体が受け付けないようになってしまっていたのです。

アサーチって何?と気になった方は下記を読んでみてください。 

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アサーチで行くことを本気で考えましたが、正直まだ雨の日にアサーチで行く自信がない、雨が降ったら裸足でいいじゃん、というほど裸足の修行もしていない。そこで今回は息子の普段履き用に衝動買いした、こちらのAltra Vanish xcをチョイスしてみました。

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これは本来クロスカントリー用の高速で走るためのシューズで160gと劇的に軽いシューズなのですが、アメリカや日本のコアショップがトレランでも使えると推している噂のシューズで、べた褒めされている事が多いのが気になって購入しました。ちなみにStack Height 15mm、インソール5mm、ソールはXC用の固め、というスペック的には登山用じゃないね、と言われるぐらいのスペックですが、見方を裸足の方からしてみると、アサーチに比べればプロテクションがあるだけすごいソフトなシューズと言えます。なお、Amazonのリンクを貼りつけますが、比較的高くなっているものが多いので、実店舗で定価で購入しポイントをつけてもらうのがベストだと思います。とはいえ、売っているところが少ないかもですよね。

シューズのグレード表を書くとこんな感じ。おそらく素足が世界最高峰(たりぃさん作成。裸足だけ予想。人間の自然な動きに近い<靴の衝撃吸収能力が高い)

裸足 < Mansandals < アサーチ < VanishXC < トレランシューズ(ローカット) < ハイキングシューズ(ミドルカット) < 登山シューズ(ハイカット)

そしてVanish xcを事前練習で裸足で履いてみたのですが、その際、強靭なメッシュ製のアッパーが足に当たり、擦り切れてしまう事態になってしまいました。

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そこでこちらのINNER FACTさんの極薄ソックス。さかいやさんお勧め。しかも某紙ソックスメーカーの社長がスピンアウトして作った会社だそうで、ただならぬ気合を感じます。ただし「コアレースユーザには好評なんですが。。」との事、しかし「私の履いているVanish XC用なんです」に、と伝えると、「大丈夫だと思います」との答え。結果、これは最高・最適でした!薄くて蒸れない、擦れない、そんなに滑らない。かなりストレッチするので苦しくない。少々高価ですが価値があります!これはAmazonでもそんなに高くないですし、どうせフィッティングができないのでネット購入でも良い気がします。結構伸びるので、私の足は27.5cmですが、上記MでOKでした。

さて、旅レポです(笑)

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南八ヶ岳最初のピークの編笠山への急登を登りきると絶好の青空が迎えてくれた。

 

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同じく編笠山から望む南アルプスの峰々。一昨年登った甲斐駒ヶ岳を初め、鳳凰三山仙丈ケ岳北岳間ノ岳など、名だたる山々が一望できる、最高の天空の遊び場でした。

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百名山カメラで山名を表示するとこんな感じに並んでます。百名山マニアにはたまらない眺めですよ。

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編笠山から望む、これから縦走する南八ヶ岳の山々。

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カタクリを始めとした高山植物が多く咲き乱れる。

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雷雲が出始めましたが、なんとか予定通り赤岳展望荘に到着。ひどくならなくて良かった。

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山影に太陽が沈む。静かな時間。

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横岳付近は岩稜地帯が続く。前向きでも後ろ向きでも、荷物が小さいと実に歩きやすい。これは大きなメリットですねぇ。

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長いはしご場も、荷物が軽いとバランスに集中できてかなり楽ですね。それにしてもこの長大なはしごは、下の路面との距離があり過ぎる割に斜度が緩く、結構疲れます。

今回の南八ヶ岳縦走登山は、急登と岩稜地帯が多いところでしたが、今回のウルトラライト装備+赤岳展望荘個室泊をやってみて、すばらしく快適な山旅が楽しめました。

下記は昨年のキャンプ登山記事です。 良ければこちらもどうぞ。

一昨年の記事はこちらです。