たりぃさんの山旅

山旅を愛するたりぃさんが超軽量の道具とITガジェットを使って奥深い山域を旅します。

上州武尊山スカイビュートレイル70 2018②いよいよスタート!

いつものように朝4:00に起床し、おにぎり弁当を食べる。でも胃腸のことを考えて唐揚げは残しましたよ。古い油にはロクなことがない事を最近学習しました。
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スタート地点に行くと、群馬のみなかみ町の白装束で勇ましい太鼓の演奏。いいなー、こういうの。そして、悪い予感が当たり、太鼓演奏の背後にあるゲートの先にある大きなゲレンデをスタート直後から直登するそうです。エンジンかかるのが遅い人なので、駐車場を2周して軽いアップ完了です。

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そして前日のFB書き込みにコメントしてくれた1文字違い、ゼッケン1番違いの鈴木貴広さんをすぐに見つけ声をかける。いやー、少しでも話せる人がいるのは貴重です。緊張もだいぶ和らぎ、鈴木(貴)コンビでいい感じでスタートです!

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そして、スタート直後、本当にいきなりゲレンデを直登してます!みんなでやるとVKレースみたい!どこを歩いていいかわからないけど、マイペースで抑え気味に進みます。まだ序盤ですからね。みるみる標高を上げ、振り向くと朝日岳が綺麗です。あの向こうは谷川岳なんですねぇ。ファスト登山も行ってみたいなぁ。それにしても、このゲレンデが終わってもしばらくダブルトラックの直登です。 

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そしてやっと下りだと思ったら、今度はずっと下り。せっかく登ったのに。。。
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でも山が綺麗でした。その後、舗装路とかキャンプ場とかを過ぎ、武尊山神社⛩があったので手を合わせて安全登山祈願。前もって参加者全員に配布されたお守りをザックにくくりつけていたが、やっぱりここは手を合わせないとね。ここからはしばらく林道登りで走れるが、しばらくするとヌタヌタの登りになる。普通の登山者を綺麗にパスして、と行きたいところだが、状況は段々と本格的な泥登山に。ロープと枝をうまく使わないと体力を消耗する道だが、他の大会と違って、登れない人がほとんどいない。僕はこういうヌタヌタのテクニカル路だけが得意な人だけど、遅れを取る人がほとんどいなくて数珠つなぎになっている。こういうの久しぶり。実に安心して走れ、楽しい道のり。例えれば、車で曲がりくねった山道をドライブしているときに、T社のハイブリッド車が1台もおらず、スバル車ばかりなのでスムースに流れて走れてラッキーな感じですね。
しかし急勾配を進むと道が大会専用路になった。そこから先はおそらく年に一度だけ切り開かれる、笹薮狩り立てのツルツル路で、逆バンクばかり。これは白馬に続いて修行だ〜!と思っていたら、その後、頂上まで本気で修行道だった。さらにガスって来て眺望なし。諦めて「修行させてくれてありがとう!」と心の中で感謝の念を述べながら淡々と登っているといつのまにか山頂に着いた。
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山頂はガスって何も見えず寒いので、写真一枚撮ってすぐに下山開始。はやく降りてエイドに行きたい。水も減ってるし、お腹も減って来ていた。そして足がはやくも辛い。
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そして下り。これがとても狭い登山道。しかもここからはしばらく一般登山道。たくさんの人が登ってくる。諦めてクールダウン区間として足を温存し、写真を撮ってゆっくり降る。凹地のヌタヌタ路では我慢できずに先行者をパスして真ん中の窪みに勢いよく足を突っ込み、素早くカモシカステップで駆け抜けた。少しはタイムを稼げたかな。
その後、また大会専用路に入ると、また切り開いた逆バンク笹道の下り版。これも初めての経験ですねえ。笹道は、基本滑るんだけど、小さな切株が集まっているところなら滑りませんね。また、滑るのを前提で軽く着地して踏み替える。それでも行くところがない場合は笹を掴んで耐える。そのためにもグローブが必須だと思いました。そんな感じでなんとか降ると、なんだか足が辛くなっていた。いやー、随分ハードな登山だったよ。あ、登山?いや、トレランレースだったはずなんだけどね、走った記憶があまりない。。こんなレース初めてかも。
程なくしてほたか牧場キャンプ場の気持ちのいい広場に出た。そこで鈴木貴広さんが追いついて来た!いやー、やっと気持ちいいねえと談笑しながらランデブー走行。ここが唯一トレランらしかった記憶がある。このエイドはとても充実していて、地元の中学生?高校生かな?温かい豚汁に塩むすび、オレンジにバナナを振る舞って頂き、疲れていたけど元気が回復し、まだ余裕があった。暑かったけどまだ行けると思ってた。
そこから降る途中の林道でスローダウンしている人がいて声をかけたら同郷の埼玉の人で、今回が初の75kmだけど、100km超えないと変態の仲間入りとは言えませんよね〜と嘆く珍しい人(?)だったので、そうですね、と返してから、「彩の国100kならここより楽ですよ」と、まだ20kmしか来てないのに確信している僕がいた。そう、もう辛かったんだ。だから軽い頭痛だという彼のペースに合わせてゆっくり歩いた。「来年はマーシャルやるから是非出てよ」と僕。なんだか完走できる気がして来たと彼。楽しく会話して早歩きが回復して来た頃、ゲレンデに差し掛かった。

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この後、尾瀬岩倉と片品高原の2つのゲレンデ越えだ。噂の直登、どんとこい!と走っていたら、目の前に見たことがあるスキーハウスが。そしてゲレンデ!え?ここ?そこは一番きついゲレンデの直登だった。国体女子コースを逆走です。辛そうに崖に取り付いている人々を眺めてますます気が滅入る。思わず声を上げてしまった。登り切る自信が削がれる上の見えないゲレンデ。これはモチベーションが下がります。もう無いぐらい。はー。ため息ついてから登ります。スキーで滑ると長くて気持ちのいいコースなんですけど、その長さを知っている分だけ気が滅入ります。うーん、階段抜かしの練習の成果やいかに。うーん。これまで膝押しで登れば直登できると信じていた。でもごめんなさい。ここはジグザグでやっと登れ、途中休まないととても登れなかった。何回休んだのか?まったく覚えていない。無限に近いんじゃないかな。頭痛から回復した彼には先に行ってね〜と伝えるとほぼノンストップで登って行った。彼なら100km行けると思う。K井さん、彩の国100km(106kmだけど)で待ってるよ~。
 
さて、まだ23kmです。でも、もう足が終わりかけてるんですけど。。

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頂上に出ると、その終わりかけている足で、今度は尾瀬岩倉の長~い滑走コースを走って下ります。いや、歩きたいんだけど、それなりの斜度なので強制的に走らされます。歩いてもブレーキがかかって辛いだけ。いやー、天気も回復して快晴で暑くなってきた中、日陰のないゲレンデをひたすら走る。つらい、なんて辛いんだ。なぜゲレンデを足で下っているのか脳みそが理解できていないようだ。気持ちよくスキーで滑ったのが今年の1月、まだ8カ月前の事、この景色も斜度も覚えているし、ワックスちょっと違ったかな~と思いながらもスキーで快適に下ったコース。ストックも使ってスケーティングしながらスピード出して実に面白かった!でも今はなぜわざわざ足を交互に動かして走って下っているのか!頭が混乱している中で、転ばないように集中しているとき、ヒタヒタ迫ってきてあっという間に速い選手に抜かれた!1001番って書いてある。120kmの選手!?もう来たのか?1時間前に出発し剣が峰を超えて宝台樹に降りてから武尊山に登り返してもう来たのか!しかも快適に走って降りている。さすがだ。。。でも、僕はエネルギーをもらえなかった。なんのモチベーションにもならなかった。暑くて足が痛い。ただそれだけ。僕には無理。最大限足を温存するのみ。

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ゴンドラ乗り場あたりまで下り、頼みの自販機を見つけ、お金を入れようとすると落ちてくる。ん?やってない?よく見たら電源が入っていなかった。。。ああ、なんてこった。。もう暑くてヘトヘトで、水もない。民宿街に入って左折した辺りでフラフラして座り込んでいると、右のホテルがある変な方向からトレランお兄さんがニコニコしてやってきた。

「あそこの自販機でコーラ買えるよ!」「え!マジ!!」

少し道をそれた冬の喫茶店の前の小さな自販機で、冷えたコーラが。。。神か!!さらにかっこいいコカ・コーラ特製の銀ベンチまである。ここでコーラ飲めなかったらしばらく座り込んでいたんだろうな。冷たーいコカ・コーラを飲み、元気が復活してきたころ、同じようにバテてフラフラしてるおじさんが見えたので、手を振り、「コーラ売ってますよ~!」と教えてあげた。おじさんも速攻でゴクゴク飲んで無事復活。よかったよかった。さて、次は片品スキー場の登りのはずです。尾瀬岩倉よりは低いんだよね。確か。地図上では。

これで27km。まだ1/3ぐらいですよ。③に続きます。。

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