そのレースの噂はちらほら聞いていた。「超キツイ」「UTMFよりきつい」「登り下りが半端ない」「ゲレンデ直登がエグイ」。。。など。辛い言葉ばかりを聞いていたが、ドM気質の私には頭の片隅に常に引っかかっているレースでした。
そんなレースになぜ出ることになったのか。それは、トレランを始めた2014年にUTMFのレース動画を見て以来、そのスケールの大きなレースに出てみたくなり、ポイントを集めないと出られないと知り、いろいろ考えて数少ない4Pレースの中から選ぼうと思っていた時、真っ先に目に入ってきたのが、上州武尊山スカイビュートレイル120の姉妹レース、70でした。120への参戦も考えましたが、まず、今の走力では無理だろうと考え、70にしました。確実にポイントを取得してUTMFへの参加に必要な12Pを獲得したかったのです。
ウルトラトレイル・マウントフジ2014 (ULTRA-TRAIL Mt.FUJI 2014)
- 発売日: 2014/08/23
- メディア: DVD
しかし、そのような考えは甘かった事を終始実感する旅となりました。この70という数字には騙されてしまいます。50+20だよね。正直50kmレースは楽勝で、なんども走っているので完走できない気がしません。でも、今回、その倍以上は走らされた感覚でした。しかも最初から。楽だったところはゲレンデ間の短い舗装路ぐらい。それも地味に暑かった。
前泊が必要なこの大会、せっかくの三連休なので楽しんで会場入りしました。八高線でディーゼル車に乗り高崎へ。上越線で水上に行き、乗り継いで”モグラ駅”こと、土合駅下りホームへ。ここは地上にある上り線ホームまで462段の階段がある有名な駅で、いつか行ってみたかったのですが、3、4時間に一本しかないダイヤに慄いていましたが、3連休だけ快速やまどりが走るので乗り継ぎがしやすく、かつ、バス時刻まですごく余裕がありました。ああ、もしかしたらダイヤ通りに組まれているのかもしれませんね。
そんなわけで明日のレースに向けて階段一段ぬかしダッシュを決めるぜ!と調子よく走り始めるも、半分ぐらいでストップ。なにせ6段づつになっていて、その間が平らになっているという、ものすごくリズムが取りにくく、かつ地下水のせいで濡れているという悪コンディション。あと、地ビールなど飲んでいたのも敗因でした。ともかく歩いて地上に出ると、ガスのかかった谷川岳が迎えてくれました。
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こちらは土合駅の登りホーム。美しい山間にノスタルジーな雰囲気の、直線基調なオブジェクトばかりで構成されている風景に思わずうっとり。
そのあと、快速やまどりに乗車するも、鉄ヲタクしか乗っておらず、ガラガラで快適な旅。みんな写真撮りまくっているので、僕も取り放題。かつての湯檜曽駅はループ線の上部にあったそうだが、相当な標高差だった。おそらく人気なかっただろうな。
それであっさり水上駅に戻り、ギリギリで申し込んだ送迎バスに乗り込み、いざ宝台樹スキー場へ。結構な狭い山道だったけど、25分程で到着!受付してもつ煮を頂きながらブリーフィングしていい感じだな~。でも、ゲレンデの上方向に向かってスタートゲートが設置してあるのが気になった。まさか上じゃないだろうね。そりゃあそうだよね。
楽しく宿に向かい、受付して大部屋の皆さんに挨拶し、みんなで楽しく夕食を頂き、トレラン談義で夜は更ける。ビールは僕を入れて2人しか頼んでいなかったが、今思えば、みなさん本気だったわけですね。今思えば、本気じゃない人が一人もいなかった。。。ビール5杯、ワイン2杯も飲んでいたのは僕だけかな。20:20、消灯です。お休みなさい。私が一番遅かった。
明日はいよいよ6:00に本番です。 4:00起きですね。
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