たりぃさんの山旅

山旅を愛するたりぃさんが超軽量の道具とデジタルガジェットを使って奥深い山域を旅します

ドライジャヌアリー(DryJanuary)が完了しました!

ドライジャヌアリーとは

これはクリスマスシーズンが終わった後の1月に1カ月だけ禁酒するプログラムです。12月の送別会&忘年会があまりに続いて体調が悪くなり「お酒の量が多いけど何か良い減酒方法ないですかね?」とカウンセラーに相談したら紹介してもらった、イギリス発祥のプログラムです。Dry January - Wikipedia

おお、これはやってみよう!と年末の12/30から早速フライングスタート!そして1/30にフライング解禁後に飲み会2連続だったので、その結果を報告しますよ。果たして身体と心の調子は如何に?

ドライジャヌアリーについては、下記記事がわかりやすいです。

せっかくなので、この記事が言っている6つのメリットがどうなったのかについて語っていきます。

目次

 

1)飲酒のパターンと体調

飲み会の場の質がアップした

飲み会は仕事関係でもプライベートでもたくさんありましたが、今まではお酒もメインであって、酔う事も楽しみの一つと考えていました。でも、ノンアルコールになると、本当に話をしたい会合であるかどうかを厳選するようになり、会話を楽しむメンツとして最適なメンバーは何かをより考えるようになり、美味しい料理にもこだわるようになり、何より会話を楽しむことを最大に重要視するように変わりました

ルフレッド・アドラーが個人心理学講義の中で言っていた言葉が脳裏をよぎりました。改めてまた読んでみたら新しい発見があるかもしれません。

アルコール依存症者をしらふにするだけでは、適切な治療とは言えない。ライフスタイルを見つけ出して、それを矯正しなければならないのである。」(※『個人心理学講義』P66より引用)

個人心理学講義―生きることの科学 (アドラー・セレクション)

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アルコール飲料代替品を何にするか

最初はいわゆるノンアルコールビールを頼んでみました。でも、あれってただの美味しくない出来損ないのビールであって、絶対にビールを超えられないという代物です。だから精神的においしいという満足度を得られない。

家では以前糖質制限ダイエットの時に、ビールの代替品として買ったソーダストリームで炭酸水をつくって飲んでいます。これをレモン汁やグレープフルーツジュースを足して飲むと実においしい。

はて、これをお店で頼めばいいんじゃないかと思い立ち、「あのぅ、すみませんが、レモンハイのアルコール抜きって作れますか?」お店の方に聞いてみると、「レモンソーダですね、はいお持ちします!」と、サクッとレモン炭酸水が出てきました!これは良いです。レモンハイのような響きで注文でき、レモンハイのような見た目のグラスが提供されます!あの、「う、ウーロン茶ください」というときの、ノンアルなんです、すみません、と言った感じの響きも、見た目もないのです!これは素晴らしい出会いでした。この後、全く飲み会で困る事などなくなりました。お勧めです。 

2)お金の節約

これは、そもそも飲み会を厳選するようになった事、家で飲むことがなくなった事、そしてソーダストリームの運用コストの低さから、当然支出も減少傾向となりました。 

ソーダストリームは、一度スターターキットを買ってしまえば、必要なのはガスシリンダーのみなのですが、これが1本で半年ぐらい持つので、異常に低コストで運用できます。お水は、うちの場合、美味しい井戸水が無料で飲めるのでゼロ円。炭酸水に垂らすレモン汁はスーパーで大きいサイズを500円ぐらいで購入したら半年ぐらい持ちます。純正のトッピングソースはお勧めしません。サワー作成用の大きい瓶とかに入っている100%のものがおいしいし身体に良いです。シークワーサーとグレープフルーツがお気に入りです。スダチ・カボス・青ゆずなども入れたりブレンドしたりするといろんな味が作れます。

あとね、子供受けがすごく良いですよ、これ。ブシューと自分で炭酸を入れて強炭酸水をつくる過程は、何か、味わったことがない癒し時間を得られます。エネルギーがたまっていく効果音のような炭酸入れる時間から、リミットに達したときの巨大オナラのようなサウンド、そして外す前に余分な炭酸を排出するためのトラックのブレーキ排気音のようなブシューという音。そしてその時間はカスタムできて、人によってサウンドが微妙に異なるところが、また良いのです。一番喜ぶのは間違いなく男子小学生ですね。これはやってみればわかります。ものすごく面白いです。

3)睡眠の改善で活力アップ

この記事でも「体内でアルコールを処理する際、いちばん深い睡眠(レム睡眠)がじゃまされるので、朝起きたときに体がよく休まったかどうかに大きく作用する」と言っていますが、アルコールを肝臓が分解するのにパワーがいることは、実感としても持っていました。今回は、Garmin vivomove styleで取得したデータをもとに検証してみました。

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これは今週の睡眠グラフです。アルコールを入れなかった日はだいたい一日2時間程度のレム睡眠が確保できました。そして右から二番目の棒グラフは1/30の飲み会明けで、なんとレム睡眠がありません(笑)
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レム睡眠がないとどうなるのかですが、その前に、最近のGarminスマートウオッチについているBody Battery機能は、心拍数や血中酸素濃度それから睡眠時間などから、体のエネルギーが何%ぐらい残っているのかを示してくれるもので、上記のようにスマホから45%残っている事が確認でき、60%チャージして30%消費した事がわかります。腕時計からも今の残りエネルギーがわかります。

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そして、これが1週間の動きです。木曜日(T)までは毎日寝ている間に100%近くまで回復しているのに、金曜日(F)ではほとんど回復していないのがわかります。つまり、レム睡眠がとれなかった事で、僕の身体はほとんど回復していないからエネルギー切れだよ、という事が数値で把握する事ができるのです。そしてこの日のパフォーマンスはこの数字通り低空飛行となりました。これは、レム睡眠時間が不足すると活力がみなぎらない、という事が数字で具体的にわかる事になります。これは非常にうれしい機能です。

Garmin vivomove styleがどんなスマートウオッチか詳しく知りたい方は上記記事をどうぞ。

4)体重が減少するかもしれない

これは、なぜかもしれないと書いてあるのかというと、おそらく、1カ月ですごく減少する事はあまりないからだと思います。

下記は1年間の体重推移です。私の場合でも、1月の1カ月で体重が約2kgは減少しました。夜にご飯を食べたりした割には減少したけれども、生活習慣の見直しの方が効果が大きいかもしれません。これは今後も継続してウオッチしていきます。

もう、5月のレースが終わって以降、うなぎ登りだった体重もやっと減少傾向ですよ。うれしいので継続しましょうかね。

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5)飲酒量が減るかもしれない

これも「かもしれない」と書いてあるので、正直微妙なんだろうと思います。

僕の場合、家で平日に飲まなくなったので、総量としては減りましたが、ドライジャヌアリー明けの飲み会では、かなりおいしい会合だった事、お酒もおいしいものがそろっていた事もありますが、かなり呑みすぎました(笑)

でも、なんとなく、お酒に強くなった気がする。そんなに酔わなかったです。ただ、2杯で満足できました、というような境地には全くなりませんでした(笑)

ただ、どうでもいいノンブランド酒は選ばなくなったので、結果として良酒のみ飲むようになり、良酒がないときはレモンソーダを頼む、という割り切りができるようになった事が、結果としてアルコール摂取量、質ともに改善できているのだと思います。

その後、週末に家でいつも飲んでいた赤ワインを飲んでみたら、なんと2杯でいい感じに酔いも回って、3杯で終了しました。結構変わったのかもしれません

6)体調がよくなる

これはありますね。少なくとも二日酔いで辛い状況がなくなる効果は絶大ですし。2月には血液検査を予定しているので、コレステロールや血糖値が改善されているかどうかまた報告したいと思います。

その他Tips

こちらは記事以外で感じたことを綴りました。

身体だけでなく心も健康にするのが1カ月やる理由

なぜフランス人はバカンスを1ヶ月も取るのか、と同じぐらいに気になった理由です。肉体的な疲労は1週間で得られるが、精神的な疲労は3週間以上の休息が必要で、ストレッサーから一定期間離れる事が重要なのだ、というのがその理由とも言われています。それはどうやら肝臓くんにとっても同じ事が言えるのではないだろうか。そう思ったのがこのプログラムに飛びついた理由です。

悪い習慣をリセットし戻す事が重要

いろんな物事を成し遂げるには習慣を変えるしかない。ライフワークとすればなんでも変えられる。2年前に読んだ、先に挙げたアドラーの言葉が、頭の中で連呼し始めました。「ライフスタイルを見つけ出して、それを矯正しなければならないのである。

禁断症状は出るのか

レモンソーダに出会ってからは出ませんでした。タバコと同じで最初は違和感ありましたが、タバコよりは全く出なかったと言ってもいいでしょう。

家族にはどう思われているのか

これはかなり大歓迎されています。まず、夜中の「象のようなイビキ」が全くなくなったそうです。それからいつでも運転できて送迎可能になった事。酒を飲んだからと愚痴を言う機会がなくなった事。結果、思春期の娘と普通に会話する時間が少し増えました。

またやるのか

やはり酒は美味しいし、酒の席で美味しいお酒を飲みたい。だから、1日2杯まで美味しいお酒だけを飲んで、レモンソーダを併用にし、家では飲まない事を継続したいと思います。

21日目にあと69日達成すると90日だよと誘われる

このUK政府のプログラムは良くできていて、facebookをはじめとするSNSやeMailで今回書いたようなノンアルコールドリンクをどうするのか、と言った情報を提供したり、Kings Cross駅でピンクバケツキャンペーンというチャリティイベントがあったりして、このプログラムを伴走してくれる人々と容易に接触できるようになっているのです。何も後ろめたいことはないのです。

そしてそろそろ解禁で大酒が飲める!と思い始めた21日目に表題のメッセージが来ます。よくわかってますね(笑)

ちゃんとあと69日って書くところが最も気に入りました!きちんと定量的に述べて理解する事が重要なのです。

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サーヴェイも長大なのが来ました。15分はかかったかな。この感じからすると、きちんとナレッジを溜めてるみたいだったので全力で全問回答しておきました。イギリス英語の練習にも最適なのでお勧め。イギリス英語に慣れるとインド人と話すのが楽になりますし、インド人にもDryJanuaryを教えてあげたい。

お勧めできるのか

これはお勧めできます。日本語コンテンツはほとんどないですが問題ないと思います。このブログ読んだら大体わかると思いますしね😄

あと数年したら日本でも流行るかもしれませんよ(知らないけど)