この名言を知っている人は手を挙げて~。お~、たくさんいますね~。
私もニュータイプなのかどうか知りませんが、今回はニュータイプなうつの話です。
山旅ブログと関係ないじゃん、と思う方もいるかと思いますが、山を走る事がなぜ気持ちいいのか、なぜウルトラトレイルに挑戦するのか、という問いに対する一つの答えだと思っている事を綴ります。
うつ病が何かは大体知っている人が多いと思うので、知らない人は適当にググって欲しいのですが、ニュータイプうつ病とは、いわゆる鬱々としている状態だから薬を飲みましょう、と言われて薬を飲んでもほとんど効かず、薬を飲まなくても普通に元気が良い状態もある、という、いわゆる双極性鬱病2型(躁も多いけど鬱が多い)と呼ばれるものです。めんどくさいタイプとして取り上げられることが多く、さぼっているとか発達障害とか診断される事もあり、ニュータイプ(俺らとは違うバカなんだねぇという軽蔑の意味を込めて)と呼ばれます。
そして、双極に振れるこのタイプには薬がほとんど効かないにもかかわらず、医者に行くと必ず薬が処方される仕組みになっています。それがサイエンス、西洋医学の考え方だからそうなっているのですが、投薬によってほとんど改善しないにも関わらず、副作用に悩まされることだけが増えて、ますますうつ的症状が増えてしまい、そんな状態で医者に行くとさらに薬の種類を増やされてしまい、服用するとまたこれまでとは異なる副作用に悩まされ、寝すぎ、頭痛、食欲不振、やる気の欠如、など、あらゆる症状に悩まされるのに改善方向にはほとんど向かわず、しまいには外出することも難しくなってしまい、最後には息をすることさえも面倒になってしまう、という恐ろしいものです。
これらの薬には冒頭でリンクを貼った記事に書いてあるように、依存性があり、薬物依存の状態になってしまっているのです。でも、ちょっと風邪をひいて街の内科医に行ったとき、「先生、気分が落ち込むんです」というと、大抵の場合、このデパス錠が処方され、「安全なお薬なので毎日飲んでみてください♪」とか綺麗な看護婦さんに言われて、そうかそうか、医者と綺麗な看護師がいうなら間違いないに決まっている!と糖衣にくるまれているからいつも飲んでいる風邪薬と同じ格好をしているデパス錠を毎日一粒飲み始めると、知らないうちに上記のような薬漬け生活の入り口に入ってしまっているのです。薬を飲んでも治らないと違う医者に行き、「先生、〇〇医院でデパスを処方されたんですけど、鬱な気分が治らないんです」と相談すると、「それではリーゼも出しておきましょう。これも安全な薬ですから重ねて飲んでも問題ありませんよ!」と医学博士号を持っている先生が自信たっぷりに教えてくれます。見渡すと待合室には多くの患者がいますので、安心してこのような大先生が言うのだから大丈夫、と飲み始めます。しかし、それを繰り返して気が付いたときには依存症が進み、抜け出すのが難しくなります。一通りの安定剤や抗うつ剤を出し尽くされた後、ボロボロになって別の医院に行くと、「そうですね、大人のADHDという症状と思われますね。最近多いんです。でもそれには良い治療薬があるんです!」と言われて、レクサプロ錠が処方されたりして、この副作用の強い薬を飲んでみると、もう職場も学校も行けないぐらいのめまいや頭痛に悩まされるだけで、何も治ることはありません。
そのような状況になる前にこのブログを読んで気が付いてほしいと思って書いてます。
私はこのような友人の悲惨な状況を見てきた経験から、多くのことを考えてきました。社会人になってから本気で勉強したいと思った一つのきっかけがこれでした。サイエンスは本当にこの苦しみから解放してくれる力を持っているのか。持っているならばその力で友人を解放したい。でもわかった事は、学校で教えてくれるレベルのサイエンスに魔法の力などないという事実でした。そもそもサイエンスというブランドを身にまとっているだけで、サイエンスを本気で探求したいという人は少ないのが学校だということもよくわかりました。常識なんでしょうけど、田舎者なので知らなかっただけなんです。
その後、また読書で独学して私の導き出した今のところの解決策は一つ、それは心を自由にして生きることです。それによってノルアドレナリンが分泌するタイミングを見つけ、それを適切にコントロールする事でうつ的症状をタイミングよく緩和させる事が重要なのです。それが出来るようになると薬を飲まなくても不安な心理になることが少なくなり、徐々に薬を減らせて最後には薬断ちが出来るのです。
でも、環境が許さない場合には、一時的に適切な薬を適量使用して、環境を変える決断をする。それも大事です。いきなり薬をやめたりするのもいい手ではありません。大抵良くない方向になります。
薬にはいろいろありますが、その摂取量を適切に調整する事が肝心です。デパスなどの安定剤を飲んで副作用がキツイと思った場合は、それが出なくなる分量まで減らします。 半分に割るか、さらに半分にして1/4にします。これを栄養剤の錠剤に置き換えて服用するのも一つの手です。栄養入っているからプラシーボ効果も手伝って意外と元気が回復するし、なにより副作用を劇的に減らせます。
マイスリーなどの入眠導入剤も、自分が今日入眠できるのに必要だと思う量に減らします。半分でも1/4でも。また、もし半分程度でも入眠できるのであれば、より自然な物質であるメラトニンのカプセルの方が副作用がほとんどないので有効です。これも2粒飲むタイプを購入して1粒に減らすなどしてコントロールしてください。ただしこれは日本国内での発売は禁じられていますから、普通の薬局では売ってません。通販で輸入品を購入してください。ただし数年前に大手通販サイトからは姿を消しましたから、少し検索にはコツがいりますよ。最近ではメラトニン受容体作動薬というものが売っているので、そちらを使うのも手ですね。
漢方薬も効きます。かぜに聞くとされる葛根湯などは、発汗を促す事で熱を下げる抗炎症作用があるため、実は頭痛や筋肉痛などにも効くので、ちょっといつもの頭痛がするんだよね、というときにはこちらのほうが副作用が少なくて良いです。
【第2類医薬品】ハピコム 葛根湯エキス細粒V「コタロー」 12包
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ほら、頭痛に、って書いてあります。葛根湯より効くものも結構ありますよ。漢方は効きは穏やかだけど副作用が少なくて好きです。
でも、これらを勝手に自分の判断で増減するのはあまり得策ではありません。世の中には良い医者も悪い医者もいるし、相性の問題もかなり大きいですから、こういうことに耳を傾けて親身に語ってくれ、西洋薬をごり押ししてこない良い主治医と巡り合う勇気を持つことも重要です。私が主治医と出会ったのは、紹介とか評判とかではなく、なんと飛び込み受診です。手あたり次第近いところに行った中から何人かの良い先生に出会いました。私の主治医はグルメで酒好き。だからお酒を辞めて薬を飲めとは言わなかった。だって好きでしょ?って言われたんです。だからお酒を飲むときに飲むと良い漢方薬を処方してくれたんです。格安のグリルクーポンの入手方法まで教えてくれたよ。涙が出そうになった。こういう先生にもっと早く出会えたらもっと楽しい人生になっていたんじゃないかなって。
意外かもしれませんが、肝臓エキスや秋ウコンと言った飲む機会が多い人向けドリンクも良いです。なぜなら気持ちよくお酒を飲むことでうつ的症状が改善するからです。こういった西洋薬ではないものを使って気持ちよくお酒を飲み、新しい会話をして未来に向かえる話をする。
そして自分が好きな事は何なのか、本当にやりたかった事はなんなのか。でもできないと思い込んでいる自分を縛っているものは何なのか。それから解放される事は不可能なのか。誰が言っているの?それが常識とか。考えが甘いとか。それらから解放されて未来に向かう事は本当に死ぬまでできない事なのか。それをしたら死んでしまうのか?
いいえ、人は大抵そんな事ぐらいでは死なないのですよ。ただ、自分が何か気づいていないものに支配されているからできないだけなのです。自由になれ!あなたもニュータイプなのか?という問いに対して「もちろん!」と返答できるようになるために。
嫌われて良いんです。
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幸せになりたいはずです。
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そもそもどうやってノルアドレナリンを増加させるのよ、なんでそれで改善するのよ、という話は、以前に書いたこちらを読んでもらうとわかる仕組みになってます。
脳を鍛えるのに必要なのは、勉強だけじゃない!(だが、勉強も必要だ)
脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方
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